読書感想文~「働く」ことについての本当に大切なこと~


読書について

休職2ヶ月目の26歳会社員です。
今の職場でこれからも働けるか?辞めて転職しようか?が大きな悩みなのですが、考えるべく仕事についての本をいくつか読んでいます。
考えるのが苦手なので、自分の琴線に触れる文章があったらそこから連想して考えるということを繰り返していました。
せっかくなのでいくつか記事にして感想書いて行きたいと思います。

著書

「働く」ことについての本当に大切なこと
古野庸一

元リクルート社勤務→MBA取得→様々な研究、開発職(雑ですみません)というスーパーマンが書いているものの、著者は会社員時代、ワーカホリックが原因でうつ病になった経験をされています。
理想論だけでなく、詰め込みすぎたら体を壊すことがあるという視点が含まれているところが私にとって読みやすく良かったです。

抜粋

過剰適応
教師など大人の期待にこたえることに懸命で、自分の内的な欲求を押し殺してしまい、本音を隠してしまう状態です。ある日、本当の自分と期待にこたえようとする自分との間にギャップが大きくなりすぎて破綻してしまうことが起きるのです。

著者は、うつ病になった原因を社会での「生き残り」に対する過剰適応であった(自分の能力のキャパにかまわずなんでもできるようにすること)と述べていました。私は、どちらかというと子供の成長段階でみられる「過剰適応」そのものを大人になっても続けていたと思います。昔から、コミュニケーション能力がなく愛嬌もない私は、人と仲良くなれて周りの大人にかわいがられる同級生がうらやましくて仕方ありませんでした。社会になってからもその能力の持つ持たないは非常に大きな差を生むと考えていて、不足を埋めるように行動面だけは、約束を守り、頼み事をこなし、下っ端の仕事を率先してするようなまじめさを貫くことで人からの信頼を得ようとしていました。

仕事をすることがまさに生きることととらえているとすれば、その仕事は「コーリング」です。職人やプロフェッショナルに多いタイプです。

仕事=お金を得る手段と考えている「ジョブ」、お金だけでなく出世や名声を得ることを目的にしている「キャリア」に対する考え方です。
私も入社時に遡れば遡るほど「コーリング」のようにして生きたかったのだと思い出しました。仕事に私の生きざまそのものがでると信じていたし、時間をかけてプロフェッショナルになりたいと思っていました。残業時間の制約や、体力的にも削られていきだんだんそうは思えなくなってしまいました。またそう思える日は来るのかな?でも同じことを繰り返してしまうかなとも思います。

天職を見つける方法
つまり、人によって、気づきが多い分野とそうでない分野があるということです。そして気づきが多いことを天職にしてしまえばよいということです。

意外と目からうろこでした。1つの環境でだけで働いていると、その分野だけで自分そのもののの優劣の評価に繋げてしまいそうになります。まだ、20代なので、全然異なる環境に身を置いてみて自分にとって向いている分野か確かめるのもいいかもしれないと思いました。

自分の居場所を持つとはどういうことでしょうか。
富永幹人氏、山田梨紗子氏の研究によると、
組織から自分が必要とされている感覚の「役割感」
自分が受け入れられている感覚の「被受容感」
居心地が良いと感じる「安心感」
ありのままの自分でいられるという「本来感」
という因子に分かれることが分かっています。

職場に当てはめると、「役割感」「被受容感」「本来感」が満たせています。上2つは、自分の頑張りによって得たものだと若干自負しています。私は、必要とされたくて必死だったし、先ほどの過剰適用の話にもなりますが信頼に足る人物ですよと行動で示しながら過ごしてきました。だからこそ手放したくない気持ちもあります、うつで迷惑をかけて戻ってきたらそんなものとっくになくなっているかもしれないけど、、
あと、「本来感」は単純に会社の雰囲気にあっていたのだと思います、これだけ訥々とした人間がそれを責められず、気にせず過ごせる環境ってほかにあるんでしょうか?とも思ってしまう。

コントロールできないことを受容する
突然の人事異動のような話もあります。会社の中での異動は、様々な背景の中で行われます。自分なりに自分の都合のいいように解釈し直して、頑張るということもできます。当然、受け入れられずに、辞めることもできます。
どちらにしろ、事前にはコントロールできないことは起こりうるということです。

↑私はサービス残業の問題について、正しくないことを正しくないと主張したくて辛くて何度も躍起になっていたのだけれど、個人の問題でないものは「コントロールできないもの」なのだと思いました。周りの人は上手く?かどうにかかわからないけれど受容できていて、私には受容できませんでした(まあ、体力的な問題もあるけれど)。受容できるように考え方を変えるor言えるだけのことを人事に言ってみて解決策が考えられなかったら、会社を辞めるが無難な2択かなと思います。できればどっちもしてみたいなというのが今のところ、、。

以上、長々とありがとうございました。
また続けますので、良ければお立ち寄りください。


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