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運命と私 48

今年は会社の近くの居酒屋で忘年会をやることになった。

「明日は忘年会でしょ?
元カレがいるから心配だな・・・」

「大丈夫、今の私には祐一しかいないから。」

「もちろん信じてるよ。」

昨日の夜、祐一とこんな会話をしていた。

でも私は江藤と話をしたいと思っていた、
話しだけならいいでしょ?浮気じゃないよね?

しかし、江藤は忘年会に来なかった。

「川崎さんビールでいいですか?」

「うん、ありがとう。」

中谷がビールをついでくれた。

「中谷さんもビールでいい?」

「はい、いただきます。」

私は中谷のコップにビールをついだ。

「川崎さん、知ってますか?
江藤さんの奥さん浮気してたらしいですよ。
だからお腹の赤ちゃん江藤の子供かわからないらしいです。」

私はビールを吹き出しそうになった。

「えっ!!そうなの?
っていうかなんで中谷さん知ってるの?」

「私の情報網はNASAより広いんです。」

「・・・・そうなんだ。」

「江藤さんも大変ですよね、
だから最近元気が無いと思いませんでしたか?」

「そういえば元気無かったかな?」

「川崎さんは彼氏と上手く行ってるんですか?」

「うん、順調だよ。」

「川崎さんは江藤さんが好きなのかと思ってました。」

「まさか、奥さんがいるのに?」

「そうですよね・・・」

やっぱり中谷は江藤とのことを知っているのかもしれない、
中谷を敵にしたら怖そう、
そんな恐怖心を抱きながら、
私は江藤のことが心配になっていた。

つづく



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