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仮想的有能感と自己効力感

こんにちは。ryoです。

最近読んだ本で、まさにこれだ。というのがありまして。

何かの本だったか、ニュースの記事だったかで、「仮想的有能感」という言葉を知って、そこから調べたらこの本の著者、速水さんが作った言葉だと分かりました。

仮想的有能感とは、過去の成功実績や成功体験に基づくことなく、他者を低く見積もることに伴う、偽りの有能感です。
特に若者に多くみられるそうで、他者軽視や失敗への極端な恐怖などがこの有能感を引き起こしているのではないかと分析しています。
他者を見下すことで、自分の位置は高まりますよね。自分の置かれた場所自体は変わらないけれども、そうやって自己防衛をしている若者が増えたと。

これは、結構ドキッとしました。確かにそういった若手社員増えたなぁと納得する反面、自分にも当てはまる節があったかもと。嫉妬にも似てますよね。

嫉妬しない人間なんていないと思います。大事なのは、その嫉妬との向き合い方であって、間違った方向に進んでしまうと、こういった仮想的有能感を高めてしまうのだと思います。嫉妬を昇華させるのか、他者軽視によって自己防衛をしてしまうのか。

仮想的有能感って、間違った自己効力感みたいなものなんだと思います。

やったことないから、失敗するのは当たり前なのだけれど、失敗が怖いからやらない。そうすると、やったことないから、なんでもできると過大評価してしまう訳です。
でも、その「できる」という感覚は、正しい経験に基づいていません。その偽りの「できる」という感覚を育てるのは、他者を低くみたり、馬鹿にしたりすりことで生じる間違った感情です。

一方で、自己効力感による「できる」という感情は、自分の経験に基づいて生じます。自己効力感を育てる要因はいくつかありますが、一番大切なのは成功体験です。

やっぱり、読んで思いましたが「失敗に対する恐怖」。これが全ての元凶だと感じました。この恐怖心が育ってしまった背景は色々ありますが、その恐怖に打ち勝つ勇気だったり、失敗ってそんなに大したことないんだ、ということを理解してもらうことで、もっとよりよいキャリアを形成できるのだと思います。

言うのは簡単で、実際すごい難しいなぁと思います。私自身も、失敗に対する恐怖感じることありますし。今後、永久のテーマになりそうです。

中古で100円しないで買えました。おすすめの一冊です。

自己効力感については、以前にまとめましたので、この記事も読んでもらえると嬉しいです。

それではまた。

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