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診断名は聞かないと決めて、産後に自分の発達検査を受けた話〜生き方を自分で決めるために〜②

検査を受ける前から、自分が何が得意で何が苦手かは、ある程度わかっていたつもりでした。それだけは、自信があったんですよね。

ところが、

ところがです。

得意分野だと思っていたことの一つが、実はとんちんかんな思い込みで、苦手分野だったことが発覚したんです。
テスト中に、あまりにもわからなくてぎょっとして。
え、ちょっと待って。これ私の得意分野じゃないの?なんでわからないんだろう?と思いました。うんうん唸って、やっぱりわからないのです。いやあ…ショックでしたね。

そんなことも含め、検査でよりハッキリとわかったのが
「できることとできないことのギャップが激しい」
ということでした。
検査員の方から、「この(数値の)開きは、おつらいですね…」
と寄り添った言葉をかけていただけて、救われたのを憶えています。


もちろん、結果の数値が全てではありません。
人間て、テストでわかるものより、もっとずっと、奥行きのある生き物ですから。
上記のように、わからなくて得点の低かったものに関しても
紙に書かれたイラストで判断するのと、実際に対人で判断するのとでは
ちがう感覚をつかうものだと思いますし。ね。

それでも、人生の謎がとけて、とてもホッとしたというのが正直な気持ちでした。
これまで、こんな激しい凸凹で、よくやってきたじゃないか、と自分を労る気持ちが生まれました。黒歴史的なものも、こういうわけだったんだなと、認めることができるようになっていきました。

と同時に、
「なぜこんなことが出来ないのか」と自分を責めたり、
(できる部分からの視点で)納得できるレベルに引き上げようとする空回りな努力、
「できない部分を隠して自分をよく見せようとすること」
などが、激減しました。

「なぜ」が、解明できたから。
恥ずかしいことではないと、心から自分を許せたから。

そして、うじうじしているより、
自分の傾向に基づき、よりよい暮らし、楽しい人生になるための対策を考えることにエネルギーを使うようになったからです。
(そう、そのためにテストを受けたのですから!)

自分が何にあてはまるか、を探すのはもうやめました。
探せば探すほど色んなものにあてはまるし、同じくらいあてはまらないし(笑)。結局、私は、私でしかないのです。
遺伝的なもの、環境的なもの、色々なものが複雑に絡み合っています。
私という人間のハンドルは、私が握りたいのです。

落ち込みそうになった時は、時々ふむふむとマーカーをひいて、こんな本をお守りのように読み返したりもします。

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アズ直子さんには、3年前、直接お会いしました。
どうしても会いたくて、1歳と3歳を夫に託し、渋谷で開催された講演会まで。
ご著書を読んで感じていた通り、繊細さと強さを併せ持つ魅力的な方でしたが、
想像以上に思いやりに溢れ、参加者へのケアのひとつひとつが素晴らしかったです。ものすごく安心して参加することができました。
当事者だからこそ、こうして細やかなケアができるのだと励まされたし、勉強になりました。こういう形で、私にもきっとできることがあるのかも、と。
講演会の内容も、説得力にあふれていました。

私は今後も、自分は発達障害です、とは言いませんし、それを振りかざすこともありません。ここに書いていると、そうですと言ってるようなもんですが(苦笑)、診断名はもらっていませんし、言うべきではないのです。

ただ、私の凹の部分でご迷惑をかける可能性のある職場には、最初に自分の傾向を話すようにしようと決めました。
…これは、大きな転換点でした。

③につづく。

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6歳長男のために夫婦で取り組んだことを、「はったつや」北原辰也さんと毎日やりとりしながら、北原さんのエールプログラム受講者では初!リアルタイムで公開していた有料マガジン。

エールforくるくるそわそわなムートくん

ありがたいことに、想像以上の方に購読していただき励まされながら、つい先日、3ヶ月を終えました。
子どものためと始めたものの、自分自身や夫婦のパートナーシップとの向き合い方、室内環境の改善、時間のつかいかたなど、暮らし、生き方全体を見直すレポートが増えていきました。
購読していただきながら、お子さんへの関わり方や暮らしの改善の参考にしてくださり、実際にすばらしい成果を出されたご家庭の報告があり、とても嬉しく思っています。
今後もこのマガジンは、必要な方に届けられたら幸せです。
私たち夫婦も、3ヶ月で終わりではなく、習慣化できたことをこれからもゆるやかに続けていきます。


【お知らせ】
2021年2月11日(祝)
カラダの安心感から子どもの成長を考える
北原辰也さんの学びの会(zoom参加、事後動画配信あり)を夫が主催します。
お父さん、お母さん、保育や教育、療育などに関わる方はもちろん、ご自身の発達に関心がある大人の方にもおすすめです。
何歳からでも、人は発達します♪
詳細はこちらをご覧ください。→


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