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苦手な「押し強めの人」とどう接するか 傾向と対策を探ってみた

何となく苦手な人っていませんか?
それほど深く知っているわけではないけれど、その人がいる集まりには参加したくない、あまり顔を合わせたくない、と生理的に感じてしまう。
そんな経験、誰でも無くはないと思います…


私が苦手に感じる人

私の場合、強めの圧で、場の会話を主導するタイプの人はちょっと苦手。
コミュニティーの中では目立つ人、どちらかというと華やかな人。
陽キャ・陰キャでいうと、陽キャですね。

私個人的には苦手だけれど、そういう人の中には、有能で影響力が大きく、リーダーとしての適性がある方も多いのかもしれません。

どういうところを苦手に思うのか、特徴を分析してみよう

そんな人達のどういう部分を、自分は苦手と思ってしまうのか、考えてみました。

こういう人の特徴を箇条書きにすると、

1)元気で声は大きめ
2)頭の回転が速く、場の会話を主導、また話す量も多い
3)自分の考えを強めの圧で明言する
4)他人にもいろいろとアドバイスを与える

いわゆる親分肌なんでしょうね。
自分とはタイプの異なる人です。

本人に悪気はなく、方向が正しければ有能なリーダーになる素質はありそうだし、苦手に思わない人もいっぱいいるんでしょう。
ただ、私はいっしょにいると疲れます。
自分の問題なんでしょうが、そう感じるのだから仕方がありません。

では心が安らぐ人はどんな人?

自分は、穏やかな人と一緒にいると、心地よいと感じるようです。
なので、同じくリーダー的な存在の人でも、話し方が穏やかで聞き上手な人、圧をかけずにさりげなく助言をくれる人は好きですし、自分はそのようなタイプになろうとしている様に思います。

先日ある大きな集会がありました。
そこでは集会を取り仕切る影響力の大きい人達が、場の中心で多くの人を集めて華やかに活動をしていました。
会には、私にとって居心地がよいと思える人達も複数名参加していたのですが、彼らは多く人が集まる場所を避けて動いていることに気が付きました。

なるほど、類は友を呼ぶという言葉がぴったり。(類≒タイプですね)
私が心地よく感じる人たちは、華やかな交流より静かな付き合いを望む自分と同じ種類の人間なんだなと思って、何だか可笑しくなりました。

苦手な人を避けることは一つの解決策

あの人がいるから、苦手だから、その場にはできるだけ近づかない、避ける、という方法はあります。確かに精神の安定には良く、特に最近ではそういうことが推奨されているように思います。
実際、自分もそうしてみることで、ストレス少なく日々を送れることを実感できます。

でも、影響力の大きい、華やかな人というのは、活動範囲が広いもの。
いろんなところに中心人物として顔を出すので、その人を避けていては、自分の行動範囲まで狭く制限してしまうことになります。

なにか、常に逃げている様で嫌ですよね。
これはあまり得策ではない気もします。

自分サイドの問題を分析してみると

対象となる人たちには上にあげた特徴があるとして、どうして自分が苦手に思うのか、何を疲れると感じてしまうのか、分析してみました。

1)勢いと圧で話を主導されるので、相手にペースを合わせざるを得ない
2)その中で、うまく自分の意見や価値観をその人に伝えることができない

つまり、自分のアイデンティティを確立できない様に感じるのでしょうか…

苦手な相手と接する場面でも心平穏にいるためには

ではどうすれば良いのでしょうか。  
そういう人達と同じ場にいても、快適に過ごせるマインドセットが必要です。  

 ①相手と自分とはタイプが違うだけと割り切り、自信をもってペースを守る

どんなペースの中でも、影響されない自分であればいい。
自分の強みは何だろうか…。
一度立ち止まって考えてみて下さい。

人に対して自分を主張することは得意でないけれど、そういう人は概して思慮深く、思考力や判断力はむしろ優れていることが多いと言われています。

静かな付き合いが好きなだけで、華やかな人達とタイプは違うものの、考え方や生き方が劣っているわけではない…
相手は強めの圧で口数多く話を進めるけれど、それはあくまでその人のペースと割り切って受け流し、無理に合わせない。自分の方も相手と同じように自分のペースを守り、自信を持って泰然としていれば良いのでしょう。

 ②苦手な相手にも弱いところがあることを想像する

ここでちょっと考えてみて下さい。
元気いっぱいで押しが強めの人は、弱い部分や悩みはないのでしょうか?

弱いところがない人間はいないと言われます。
あなたから見て、集団の中心近いところで華やかに目立っている人たちにも、恐らく一人一人それぞれの悩みがあると思います。
現在の「圧を強めに押し出している」言動も、その弱みと対峙するために、本人が悩みぬいて獲得した生き方なのかも知れません。

そんなことを想像すると、思わずこの場から逃げたくなっている自分も、苦手に感じられる相手も、お互いどちらも似たようなものだという気がしてきませんか?

結構、気持ちが楽になるのではないかと思いますし、相手に対しても少し優しい気持ちを持てるかも知れません。

簡単な対策はない中で、私が心がけていること

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とはアドラーの言葉です。
古くから人類を悩ませてきたこの問題に、決定的な答えはありません。

ただ、上に述べたように、①自信を持ってペースを守ること ②苦手な相手の内面にも思いを馳せること で、自分自身のマインドセットをある程度変えることはできるのではないかと思います。

とはいえ、苦手なタイプの人が一緒にいる場所で、ストレスを感じることなく過ごすのは簡単ではありません。
そんな中で、私が過去の経験をもとに心掛けるようにしているのは、「笑顔で物腰やわらかく対応する」ということです。

最初は気の利いたことが言えなくても、場を主導することはできなくても、自分のふるまいを少し工夫することで、「その場の柔らかい空気の一部になる」ことはできる。その後、徐々に空気が心地よく感じられるようになって、自分を表現できる「間」を見つけられるところまでくれば、成功と言えるでしょう。

まとめ

・人にはそれぞれ苦手に感じる人、心地良く感じる人がいる。
・苦手な人については避けるというのも一つの解決策である。
・ただし、あえて自分から相手を避け、自らの可能性を狭める必要もない。
・相手と自分はタイプが違うだけで、自分もそれなりに誇りを持って良い存在なので、相手がそうしているように、自分も自分のペースを守る。
・苦手な相手も、必ず弱い部分があるということを想像する。
・実際に接する場では、笑顔で物腰やわらかく対応し、自身が心地よい空気の一部になることで、居心地が改善することを期待する。

言うほど簡単ではないよと思う人もいらっしゃるかと思いますが、逆に、やってみると、それほどハードルは高くないと感じられるかも知れません。

以上、私見に基づき好きなことを書きましたが、似たような感覚・経験・お悩みをお持ちの方に参考にしていただける部分があれば幸いです。

最後までお読みいただき有難うございました。


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