しおとこんぶ

自分の文章能力なんかに自信はありません。 それでも誰かにとっての話になればいいなと思っ…

しおとこんぶ

自分の文章能力なんかに自信はありません。 それでも誰かにとっての話になればいいなと思ってます。 良かったら見てやってください。 毎日は難しいですが定期的に投稿したいと思っています

最近の記事

おしまい。

ちゃんと終わらせよう。 もう続きがないように おしまいをつけられるように 君との物語が何も書けないように。 今になって読み直す 始まりのページからを 僕が声をかけたあの日 普段はそんなこと出来ないのに これはもう運命的と思って 気づいたら話しかけていた どこかに出掛ける口実を作るために 二人で行けるイベントを調べて、君は好きかなと思いながら 勇気を出して誘った初めてのデート。 一緒に歩くだけで少し緊張したな。 会う回数が増えて 気になる映画も見に行って 3度目のデートで

    • 可愛いってお高いの

      言って言ってと思っても 中々望んだものは手に入らない。 きっと彼にとっては高級品かなんかなんだろうな くだらないやり取りはいっぱい手に入るのにな 私がどんなに動いても自分磨きに時間を使っても 中々出てこない。 まるでシークレット見たいだね 別に言わなくても伝わるとか 言ったところでどうにかなる事じゃないとでも思ってるだろうな。 それでも聞きたいあなたの声で 軽くいうと安っぽく聞こえるからちゃんと気持ちを思いを込めて。 目を見つめてもらって。 私が望んだ、たったの五文字を。

      • 好きものに罪はなくて

        二人で楽しむものも 聴く音楽も見るアニメも あのアーティストのライブにも、アニメの展示会にも 私たちは一緒に行った。 好きなものが同じだった。 時にはアニメのグッズでランダムのものがあり 推しキャラも同じで取り合いになって喧嘩だってした。 だから話題も尽きなくて会話に困ったことがない。 新曲が出たら歌詞のここがいいよねとか言い合える 歌詞選で曲を聴く人でお互いに唯一だったと思う。 それを思っているのは私だけでは無いと。自信持って言える。 ってそんなことが重かったのかな。

        • ふたりのり

          僕の背中に寄りかかる君はどんな気持ちで居たのだろう。 背中に寄りかかる、君の耳の形しか僕には伝わらなくて思わず声をかけたんだ。 どんな表情をしているのか分からないから。 「ねえ、あのさ」 「あっごめん。何の話だっけ?」 声は少し悲しそうで下を向いているからかいつもより小さな気がした。 「いやー。なんか元気ない?」 と聴くしかできなくて それでも僕は前を向いて漕ぐしかできない。 ただ君の声が僕の体に響いただけだった。 「別に何もないよ」 と返事が返ってきたのが君との最後の二

          自動販売機

          いつからだろう。 自動販売機の前で迷わずにコーヒーを買うようになったのは。 そういえば何でもない普通の品揃え。 お茶もスポーツドリンクもよく分からないエナジードリンクだってある。 変わらない並びの中で前はよく悩んでいた。 何が飲みたいのか特になくてぼーと見つめていることも多々あった。 それにコーヒーを買うなんていう選択肢はなかった。 苦手というか一度お腹を壊したこともあってそこから飲まず過ごしていた。 飲めるようになったのは君がふざけて押して出てきたコーヒーを 「私苦手だ

          始まりの一日は

          僕たちが出会った日の事を覚えてる? なんで?急にどうしたの いや何となく今のこうして当たり前に二人でいる時間も楽しいけど、始まりの日に勝るドキドキとも言えない感情ってあるじゃん。それを急に思い出してさ。 だからそれが一緒で同じくらいあのドキドキを覚えてるならいいなとか思ったから聞いてみた。 何それ。まあちょっと分かるかも。 普段は気にしない髪の毛の跳ね方とか、この匂い好きかなとか意識してかける香水とかね。 どっちとも取れないまだ二人でいる事に二人共なれてない時のお一人様

          始まりの一日は

          嫌なところ。

          相手の嫌な部分も好きになれたら愛しているという事。みたいな言葉を耳にした。 私は絶対にそんなことはないと思う。 だって嫌な所はどうしたって好きにはなれない。 食べ物だってそう。 誰かに「栄養あるから食べなよ」とか「損してるよ」とか言われたって 食べないし好きになることはない 彼にそれを悟れられないようにできるだけ表に出ないように過ごしたつもり。 それに気づけないところがまず嫌い。 近くにいるから増えていく、不満や直らない嫌な癖。 私だけどこか溜まっていくような気がして

          おどける

          君がおどける時はいつも僕が笑わせようとした時じゃなくて 自然にドジをしてしまう時な気がしている。 それは優しさだったのかな それとも気遣いだったのかな そんな事はどうでもよくて ただ隣にいる君が笑ってくれたらそれでいいそれだけでいい。 今までの僕は周りの人の顔を見て 自分の態度を変えて合わせていた そんな風にして上手く生きているつもりで それを繰り返して疲れていたんだ。 だけどそんな僕に気づいて、 僕の目を見て、私の前では無理せず素で良いんだよと言ってくれた。 悲し

          ビニール袋

          コンビニでの買い物を済ませて、いつも通り袋をもらった。 帰り道、ビニール袋の輪っかを一つ持ってとぼとぼと歩いた。中には今日を終えた缶ビールとちょっとのおつまみ。 だらしなく揺れたビニールからは買った商品が地面に落ちた。 缶とおつまみを拾いしっかりと輪っかに手を通してまた歩き出した。 輪っかは二つあるんだからちゃんと持って歩かないと中身が落ちちゃうよと注意をしてくれたのは君だった。 じゃあもう一個の輪っかを持ってよと言い 二人で一つのビニール袋を持って歩くようになった。

          笑い合い

          「笑顔は一人じゃ作れないよ」 そんな当たり前のことを言う テレビから聞こえてきたセリフで思い出す 君は良く笑う子。テレビの明かりが照らす顔のほどんどは笑顔だった気がする。 それにつられて僕も不思議と笑ってた。 些細なことが良かったんだと思う。 朝の寝相の悪さ。中々食べない朝ごはん 余ったご飯を僕が食べていたからお昼代が浮いていた。 靴下履いたまま眠ってしまう癖 どうしたら?と思うほどの寝癖 今じゃ誰かに話す僕の笑い話になっている 君が離れてから時々思って

          ふがいない

          物を落とすみたいなことだよ そんな誰かの声が聞こえたよ あの子を落とす その為に思いつく事をやってみた これさえ着てれば良いみたいな洋服買って 良い匂いのシャンプーにして 君が好きだと言っていた匂いを纏って 僕なりの精一杯を それでもやっぱり不甲斐ない結果 いくら磨いても 何かが君の気持ちに引っかかるようにと用意したって 僕はいくらやってもふがいない きっと僕がかけた時間を 嘲笑うようにあいつの元に行くんでしょ 何もしてないくせに どうせゲームや音

          じゅんばん

          一人目が先に来たほうが良いものを取れる。 先に目的のものにありつける。 それは当たり前のことなのにな。 二番目は私の後ろにいて欲しかった。 どうして先に見つけたのに、先に並び始めたのに。 私が先のはずなのに。 もうあの子の前には立てないの? ずっと私が一番前にいると思ってた。 腕を腰に当てて待っていただけなのは私だけだったみたい。 もうきっとその位置には戻れない。 そう思っているけど、いつかあなたがその子に飽きて私が前に行けるようになるまで せめてあの子