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「消えたママ友」を読んで②

 ➀はこちらです。

 

 *今日もネタバレあります。

 消えたママ=有紀ちゃんと、ある日、再会する場面があります(=春ちゃん)。その時の春ちゃんの表情とか態度が、顔が赤くなっているような絵柄になってたり、ドキドキしている様子なんですね。もちろん、恋愛ではないんです、でも友情でもないような、なんらかの想いがそこには描かれていて、なんか「切ない」んです。

 そして、子どもたちを預けて、4人のママが夜の公園に集まる場面。とっても好きなシーンです。

 ここでも、顔がポッとしてるような絵で、言い合いになったりもするので怒って頬が紅潮してるような表情なんです。で、お互いに、自分にはないもの持ってる、とか、羨ましかった、とか、妬んでた、みたいな話もちゃんとするんです。

 そのうえで、有紀ちゃんの、まったく育児をさせてもらえなかったり、子どもに全然触れさせてもらえないような生活だった真実を、3人は知ることになり、帰り際、有紀ちゃんは会えて嬉しかった、と思い、涙が止まらなくなります。

 「ママ友」というと、「どうせ仲悪いんでしょ?すぐ誰かの悪口言うんでしょ?」みたいなイメージがありますし、実際、そういうこともあるけど、けっしてそれだけではなく、あまり言葉にしたくない気持ちもあるのですが、根本的な信頼関係の構築の可能性が描かれていると、わたしは思いました。

 ちょっと恥ずかしいのですが、わたしも疎遠になってしまった女友達のことを詩に書いたことがあります。この漫画にもあるように、しあわせでいてくれたらいいな、とか、元気かなー?とか、そういう想いを込めて詩を書きました。

 ③に続きます。




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