問題ナシということで

健康診断書が必要になったので、健康診断を受けに入った。

身長が2センチも縮んでいることにびっくりした。年をとったからって縮みすぎじゃないか? まあいい。昔は一センチでも高くしたくて思いきり背筋を伸ばしていたんだろう。この年となっては身長などもはやどうでもいい。

視力も測った。あのしゃもじを持たされる視力測定だ。私は勘がいいので、視力検査の記号を当ててしまうものだから、この測定方法だと視力がすごく良くなってしまう。機械で実際の視力を測るとがく然とするが、まあいいか。

肺のレントゲンを撮った。先生がミスをして2回レントゲンを撮った。「2回撮ってもテレビから出る放射線を4時間浴びたのと同じくらいだから」と言われた。大丈夫です。私は事故後の福島第一原発だって行ってるし……とはもちろん言わなかった。

あと尿検査と血液検査があって、血液検査の結果は1週間後に出ると言う。これまで大きな病気はしていないし、この10年間に歯医者以外で継続的な通院歴はない。……というか、西洋医療のお世話になっていない。鍼灸院には通っているが、それはカウント外だろうから言わなかった。

さて、1週間が経って、血液検査の結果が出た頃に診断書を受け取りに行った。血液検査では、血液型と肝炎の検査をした。

名前を呼ばれて診察室に入ると。このクリニックの副院長という女医が血液検査の結果を教えてくれた。
「肝炎の抗体がありません」と言われた。
「え?」
「感染もないけど、抗体もないので、職場によっては抗体を打ってくださいと言われるかもね」
そして、彼女はこうつけ足した。「以前に安定剤を出しているけれど、それも2年も前だし、特に問題なしと書いておきました」

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