38歳でもっかいチャレンジする、その2
こんにちは、やまんです。
さて前回から綴っております、38歳でもっかいチャレンジの巻。
コーヒー屋ですが、今まではリヤカーを自分で改造して流しの珈琲屋なるものをやっておりました。
めちゃくちゃ気ままに。
コーヒーの師匠が僕にやっちゃいなよって言ってくれたのがきっかけです。2019年の事でした。
師匠との出会いや珈琲にどっぷりしていくきっかけのお話しもあるのですがそれはまたおいおいに。
今回はリヤカーではなくて、珈琲店という箱をもちたいという運びになったきっかけのお話し。
博多の珈琲屋で出会った物語。
僕の第二の故郷である福岡の博多で、二日酔いの頭を覚めさせたいと珈琲屋を探していた時、ある喫茶店に出会いました。
ここのマスターは開業して45年。
今なお、街の中に根付く珈琲屋として存在しています。
コーヒーを飲んでいると、数人のお客様が入れ違いで珈琲豆を買っていかれました。いつもの常連の方でしょう。決まった金額をカウンターに置いてコーヒー豆を受け取ると皆足早に店を後にしていきます。
おそらく近くの会社さんなのか、住人なのか、商店なのか。様々なお客様が電話をかけてはコーヒー豆をとりに来ていました。
いつもとかわらない風景がそこにあるであろうということを想像できる流れの中のひととき。
何故か新参者の僕も、その店の常連かのごとく当たり前のような雰囲気で珈琲を楽しみました。
これはイタリア旅行をした時もcafeで感じた事ですが、何かいつもとかわらないルーティーンがあると。
このルーティーンの中に身を置いてみると、何故か落ち着くのです。
なんでしょう、安堵感のような、慣れ親しんだというか、まるで人生の中に必ずある一部分のような感覚を覚えます。
良いなぁと思いました。
率直に、そんな風景が、お店が、人がいる場があるってことがなんか良いなぁって心から思ったのです。
この良いなぁと体感した事を自分の身の回りにも作りたいと思ったんです。
イメージする風景はこうです。
早朝、まだ朝靄がかかる頃。
いつも使う電車の駅で、毎日この香りから1日が始まる気がする。焙煎した後のまったりとした珈琲の香り。
いつもの電車が来る前のほんの10分。
朝のルーティーンになったのはここ最近だけど、最近の自分には必要な儀式なのかもと思いながら、またいつものコーヒーを注文する。
あっつい珈琲をお気に入りのタンブラーに淹れてもらって、その場で一口飲んでみる。
ふぅーっと息が深くなる。
今日も生きてる。
そろそろ電車がくるのでホームへ向かう。
まだ秋の始めなのに、早朝はすでに息も白く。
蓋を開けて白くゆらめく珈琲の湯気にドキドキしながらもう一杯。うんうん。
さて、今日も仕事に行きますか。
こんな感じに、誰かの人生の1日に無くてはならないひとときを提供したい。
そう思いました。
これが2023年の2月の出来事。
そして3月に僕のやる気スイッチをおしてくれた
cafeに出会うのですが、それはまた次のお話しに。
読んでくれてありがとうございます。
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