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PCAとSAPを取ってみて思ったこと

こんにちは、あるいはこんばんは。
みじんこきなこです。

随分とご無沙汰しておりましたが、昨年末あたりから立て続けにバタバタと資格を二つほどとったので、振り返りと所感の記事を一つ書いておきたいと思います。

なお、今回は技術的な何某は全くない感想文です。


今回取った資格

今回取得した資格は、以下の2種類です。

何れもクラウドアーキテクトの資格です。

これは私が現在の勤務先で、システムエンジニアと言いつつクラウドアーキテクトの立ち回りをしていることが一番の理由です。

受験の経緯

そもそものきっかけは、勤め先へ Google Cloud の営業担当者様からお誘いがあり、Google Innovatior Gym (G.I.G) という技術者養成プログラムへ参加したことがきっかけです。

私自身はプライベートと業務両方の開発で、 Google Cloud を使用していた経験がありました。
しかしこれまで、仕事に、子育てに、岩手から兵庫への引っ越しに、とてんやわんやな人生だったこともあり、人並み程度には仕事はこなせていたものの、資格などは全く受けていませんでした。
(唯一新卒のときに取ったITパスポートくらい・・・)

そんな矢先の大手を振って業務時間中に勉強できる G.I.G のお誘いは、まさに渡りに船だったのです。

しかしながら、私の勤め先では主だったところに使用するクラウドサービスは、第一選択として AWS を使用しており、GCPは少数のプロジェクトでしか使用していないため、Professional Cloud Architect に対する理解はあまりありません。

そこでAWS側の同等資格も取ってしまえば会社で説明するにも話は早かろう、とついでに受験したのが今回の経緯です。

それぞれ資格の試験勉強量と方法

Google Cartified Professional Cloud Architect

こちらは結構な量を勉強しました。
プライベートでは全く勉強していませんが、G.I.Gでのオンライン講義3回を含みで、勤務記録上は概ね3か月間で50時間にちょっと足りないくらいの時間を受験勉強に充てたことになっています。

学習に使用した教材は、G.I.Gから提供されたCourseraのコースです。
全体的に教材の質が非常によく、説明がしっかりとポイントを抑えてまとまっており、Quicklabを使用して任意のタイミングでハンズオンが出来る、まさに至れり尽くせりの学習教材でした。

AWS Cartified Solution Architect - Professional

逆にこちらは私的に受けたのでほとんど勉強していません。

日常的に業務でAWSを利用したシステムの設計を行っていることから、基本的なところは頭に入っており、AWS Skill Builderで公式の問題集を見つけてそれぞれ90%取るまで繰り返し解きながら、業務上使用したことのない製品だけマニュアルを読んで覚えた程度です。
時間的には10~15時間の間といったくらいの学習時間となります。

それぞれの試験の難易度と特徴を比べると?

Google Cartified Professional Cloud Architect

アーキテクトとしての総合力とGCP以外の知識まで求められるためべらぼうに難易度が高く、大きな特徴は2点あると思っています。

ひとつは、GCPサービスの他にHadoop,SparkやJenkins、その他さまざまなOpen Source Software や、AWSなど他社のクラウドに対する基礎的な知識を求められる点。
設問のうち結構な割合で、OSSの利用やマルチクラウドの構築に関する知識を試されます。
そのため万全に試験をパスするには、ある程度以上の実務経験と、実務経験外での技術研鑽が試験勉強の他に必要となります。

もうひとつが、どこかで聞いたことあるような企業の要求をまとめたドキュメントを提示され、それに基づいて設問を解くという、実業務の要件定義をそのまま試験にしたかのような設問形式。
これは恐らく、日本式の「とにかく知識を詰め込め方式」に馴染んでいると、かなり苦戦する方が多いだろうと思いました。

全体的に言えることは、GoogleCloudに関する試験というよりも、より抽象的かつ普遍的なシステム開発全般に対応できる基礎力が求められます。設問の性質としては高質で、試験勉強が適切にできれば実務にも確実に役立つ反面、難易度がとにかく高いです。

AWS Cartified Solution Architect - Professional

要件や方式検討に関する基礎知識が求められますが、必要な範囲がAWSに限られている、まさにAWSのAWSによるAWSのための試験です。

大きな特徴は、設問の選択肢の中のいくつかが問題なく動作させることが出来るアーキテクチャであるという点です。
つまり複数ある正解の中から、設問でコストの言及が行われていればコストの、性能の言及が行われていれば性能の、他にも設問の中から求められているパフォーマンスがあればそれを理解して、複数ある正解の中から最も最適なものを選ぶ必要があるのです。

他のメガクラウドと比較して、特定の分野に特化し細分化されたサービスを数多くそろえているAWSらしく、いかにAWSのサービスを理解して、AWSだけで構築できる複数の候補アーキテクチャの中から、最適な構築を行うかを問われるAWSらしい試験です。

やはり難易度は高めで、なおかつ勤務先がAWSを利用しているのであれば、試験勉強の知識が実務に直結するため、確実に役立つと言えます。

資格を取ってよかったことや変わったこと

Professional Coud Architect をとったら
にゅうえらの
ちょっといいぱあかあ
もらえました

Soltion Architect - Professional をとったら
かいしゃから
いちまんえん
もらえました

くらいです。。。

正直なところ自分にとって。手放しでよかったことや、変ったことはあまりありません。
あくまでこれまでに積んできた実績や研鑽してきた技術の証明として資格取得を志しただけですし、転職する気もさらさらないので。。。

ただ、周りにとって良かっだろうと感じる点はあります。
弊社から依頼を出しているベンダー様の方々について、これまで弊社内の誰に相談したらよいのかわからなかったであろう技術的な相談を、「みじんこきなこに聞けばいい」といった形で一つ窓口を作ることができたのです。

関わっていないプロジェクトの問い合わせまで増加したのは若干解せぬところはありますが、今後も会社の技術的な底上げに貢献していくための足掛かりを期せずして作れたのだろうと思います。

さいごに

今回は二つのProfessional資格を取ったので、思い立って併記で記事を書いてみましたが、最後の最後にどんでん返しの所感です。

Google Cloud Professional Solution Architect の試験内容は本当に高質で歯ごたえがあり、他社クラウドサービスの理解にも通用する普遍的な知識が問われます。

もし受ける試験を迷っているエンジニアがおられれば、是非ともまずはPCAを目指していただけたらいいかなと思います。

みじんこきなこでした。

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