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印刷に恋して 松田哲夫 イラストレーション/内澤旬子
紙が本となり魂が宿るまで
「読書が好き」に加えて「本が好き」もありますよね。
紙の本がなぜ人の心を動かすのかを解き明かす一冊です。
そこに製版があり、印刷があるから。
何人もの人の手が生み出したものだから。
手に持った時、読み進めていくとき、目の前にあるものがいかに作られてきたのかを理解する喜び。
技術解説ではなくフツーの読書家に向けた出版印刷の本ってそう多くありません。そして本が大好きな松田哲夫さんならではの視点で造本の魔法にせまります。
価値ある本だと思います。
出版されたのはおよそ20年前、今はもうこのような内容の本は作られないかもしれませんね。
印刷は創業九十年の壮光舎、もちろんイカした造本です。
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