世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木仁平)
ここ数年、自己啓発系の本はほぼ読まなくなった。
書いてある内容といえば、全てが哲学や宗教的な視点、心理学的な視点か、もしくは武勇伝に思えることが多くなり疲れてしまった。
それを読むなら心理学、哲学のプロが大昔に書いた本を読み、自分なりの理解に変換したいと思うようになってしまったからだ。
本書も手にとる前は、怪しい…と思っていたのだが(失礼)、目から鱗だった。
私が読書記録SNSを始めることになったきっかけである。背中を押してくれた一冊だ。
⬛︎価値観×強み×好きなことの掛け合わせで『やりたいこと』が見つかる
重要なのは、価値観・強み・好きなことのそれぞれに、『他人からの刷り込み』や『社会的な価値』を抜きにして考えることだ。
お金持ちになりたい…ありがとうと言われたい…などの、『人から見られる自分』を軸に考えないことだ。
これはあらゆる心理学でも指摘されていることだが、人間の行動はaway fromでは続かないし一生前に向かないのだ。
away fromとは、『〜したくないから、こうする、〜になりたくないから、こうする』などの否定的モチベーションのことだ。反骨精神とはまたちょっと違う。
そこには恐れや不安が隠れているのだ。それを手放さなければ、towardな目標にならない。
すなわち、『〜したいから、こうする』という前向きな状態のことだ。
私の場合、どのように本書を活用したかを紹介しよう。
⬛︎私の価値観
元々、SNSには非常に消極的な見方を持っていた。
いいねの数や、コメントの数、フォロワーの数で評価され、幸せそうな人間だけが生き残れる世界なのでは…?(怖がりすぎ)
と、思っていたのだ。
しかし、価値観ややりたいこの紐解きの中で、SNSはど素人の自分の文章や考えを多くの人に見てもらえて、あわよくば背中を押せたりするきっかけになるだけであり、大事なことはわたしの価値観である『表現』の場として大変有効なツールである、と理解した。
わたしの価値観は、
調和が土台となり、その上に成長⇨真理⇨表現とくる。
⬛︎私の強み
本書の巻末特典を使うとたくさん出てきて驚いた。
著者のおすすめには、身近な人に強みを聞け、とあったので、信頼のおける友人にもたくさん助けてもらった。
その際、全員から同じことを言われた。
分析して表現することが得意だと言われたのだ。
使う言葉もわかりやすく、感情を言葉で理解させてくれると。なぜそこまでわかる?と思わされる、と。
もちろん友人3人の個人的意見ではあるが、これは自分の価値観にもぴったり合うじゃないか!と気づけた。
⬛︎そして、好きなこと
私は、本が好きだ。ファッションもメイクも好きだ。映画が好きだ。心理学が好きだ。他にもたくさんある。
好きな理由はすべて共通している。
これらをきっかけに、人は新しい自分を発見し、学びがアップデートされ、常に成長すると思うのだ。
自分のありのままの姿を理解し、人間はより自由になっていくと思うからだ。
答えが本の中にあることもあれば、映画や新しいメイク法から見つかるかもしれない。
私はそんなきっかけから自分を知り、人間が自由になっていく様を応援したいのだ。
それができれば、この上なく幸せだろう。
そう気づかせてくれた。
本書と、わたしの愛する友人3人、愛する夫に感謝したい。
ぜひおすすめなので、多くの人に手に取って欲しい本だ。
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