見出し画像

gifted (ギフテッド)のレビュー

気になってた映画を観たのでレビュー。

gifted (2017)

天才数学者の母を持っていたけど、自らの命を絶ってしまった女の子メアリーと、その叔父である男性フランクの愛の話。

印象的だったのは、実の父親が自分に会いに来ないのは、愛されていないからだ、大切ではないからだ、とメアリーが泣いて、バスルームから出てこなかった時。

フランクは病院の産科の待合室まで連れて行き、出産を心から喜ぶ人たちの顔を見せた。

「お前が生まれた時も、みんなが喜んだ」と言って。

特別な才能があることが、その人を特別な存在にするわけではなくて、一人一人がすでに生まれた時から誰かの特別な存在であるということ。

このシーンを見て、メアリーの母ダイアンと、メアリーの祖母であり、フランクの母であるイグニスの間の確執は、まさにイグニスが娘の"特別な才能"を愛していたからであると思わされた。

もちろん、イグニスも不器用であることは間違いなく、愛の定義は人によって違って当たり前だと思うけど。

それでもすべての自分の思考や行動のフィードバックは現実となって現れる。
娘が自殺をした理由やフランクに託したものの存在を知って、自分の娘に対する思考や行動が、今目の前にいる孫に対して、また繰り返されようとしている。
娘の解いた方程式のノートを見て、泣き崩れるシーンは込み上げるものがあったな。

まだ子供がいるわけではないので、正直想像でしかないのだけど、どんな時に楽しくて、どんな時に笑顔なのかってすごくその人を映し出すと思う。
心から笑っていられる時間、自分が自分である時間をたくさん作ることができるような環境を与えることって、すごく大切なんじゃないかと思った。

#映画 #レビュー #子育て #愛 #ギフテッド #gifted #映画レビュー #movie

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?