琥珀漬けのスカンク

最近朝起きて勉強してるんだけどさ、
でさ、一日にやる量を決めててさ、
それが朝のうちに終わらなくてさ、
だもんで仕事帰りで残りの勉強をやろうと思っててさ、
いまさ、コメダに来たわけ
もう仕事帰りなんて勉強ができる状態じゃないわけ
わかるよね
今日は特にそうだ
でも朝から仕事終わりでコメダでやるって決めたから
いったのさ、
そういう所は偉いよねって
は？偉いか？
って疑問だよ自問疑問だよ
偉くねーよ！
全然ペンが走らないよ
あー
謎の興奮、怒りの矛先、店員への過度な期待、窓から見えるかわい子ちゃん、
ショートパンツから出る白い肌、黒Tシャツに黒髪ロングで遠くからでもコントラストの美少女ははっきり夕日に照らされている。
その子はなぜか家の周りをぴょんぴょん跳ねている
突然止まった
くるっと翻し、手を挙げてどこかに手招きする
決して私の方じゃない
車から出て来た子供がそのガールめがけて突進する
あとから男が荷物を両手に抱えゆったり近づいてくる。
あーお出かけ帰りの親子ですか、
あー
そんな幸せそうですね、
家族団らんに彩られた夕焼けこやけ、対して私はコメダの人工的に染められたオレンジ色の牢獄の中からその別世界を恨めしそうに眺める
あちら側から見れば
どんな光景も美しいだろうね
このコメダの中で憎悪に満ちた私はなんて
虫が入った琥珀みたいに見えるだろう
、
そんなことはどうでもいい
腹が減った
空腹、それは食ったら余計に勉強中へ取り組めないという反省から勉強を終えるまでは絶対に食わないぞという強い期待の裏側の我慢意識でありストレスの根源である、
腹減りゴリラだ
あー
あーオナラしちゃったよ、怒りの屁
ゴリラのくしゃみだ
隠す余裕すら見受けられない
そんな客いるだろうか
ここが肉食で脂ギッシュな野郎どもが集うファストフード店ならまだしも、
サービスが良いとされているコメダに来ておいて、
わざわざオナラ君をかます様な客なんていない
うっかりオナラをしたのだろうか
いや、もう怒りに任せてブチかました
メイワクな話だ
屁をして冷や汗をかく、そんな現実はどっかに忘れてしまったのか
あー
こんなブログを残している暇があったら勉強しなきゃ
少し冷静になったところで
さようならです