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年始からサービス業お疲れ様です、とても。

明けましておめでとうございます。年末年始はお休みをいただけました、サービス業の端くれ、明香李です。

ありがたいなぁ、私だったらテキトーな理由つけてシフト蹴っちゃいたくなるなあ、とか思いながら、今日焼肉屋に家族でお邪魔した話です。

デパートに入ってる焼肉屋さんで、元日ということもあり大盛況。ただお店に入るとお店自体はそこまで広くないにしても、ホール3人でサービス、キャッシュを回すにはあまりに無理な混み具合でした。

私がいた付近のエリアは、5〜6名掛けの円卓3つで、私たち以外は飲み放題を頼んでいる模様。ひっきりなしに頼まれるハイボールやら、生ビール。
「うわマジで大変そうだな....(お疲れ様です)」
と思わず口に出てしまいました。

我々は、私、母、祖母、海外暮らしの従姉妹、叔母の女5人衆で円卓にかけ、それぞれランチセットとコース(セットみたいなコースのやつ(伝わってほしい))を注文しました。

確かに序盤から料理だしがスローだなとは思いましたが、隣の卓の飲み放題を切らしてはならない店員の気持ちも理解してしまいました。

「大変そうだね」
「まあゆっくり食べようよ」

そうは言いつつも、叔母、従姉妹が頼んだランチセットのご飯とサラダ、スープはきたものの一向にお肉が来ない。

「ちょっと遅くない?笑」
「まあまあ...笑」

はっきりものを言う性格の叔母。お腹を空かせたひとまわり下の従姉妹。この時点で2人の元に最初のセットが来てから10分は経過していたでしょうか。

コースを頼んだ私、祖母、母はもう肉まで来て焼き始めているが、白いご飯だけが2人の目の前にありました。

この時はあまりの忙しさに「しょうがないよね」と思っていましたが、一つのグループの中で料理出しにここまで差が出てしまうと、家族とはいえ、さすがに空気感に気まずさが出てきました。

私はとにかく、自分だったら絶対やりたくね〜〜( ;∀;)と思いながら、この時はまだ「お肉持ってきてください」と言うことができませんでした。

隣の卓の飲み放題を聞きにきた店員に、痺れを切らした叔母が、

「すみません、お肉がまだきてなくて」

私(((行った...!!!!!!!)))

店員「申し訳ございません、ただいまお持ちします」 

本当に店員さんは申し訳なさそうでした。がんばれ、とにかく頑張れ。心で応援するしかこちらはありません。

ただここからさらにお肉はきません。
運ばれてくるのは隣のハイボール。

流石にやばいなと思い、「あの、こっちの2人のお肉がきてなくてですね...」
「大変申し訳ございません...!ただいまお持ちします...!!」

二度目の正直。ようやく2人の元にお肉が来ました。

ここまで料理出しが遅くなったのは、店員さんが動いてないからじゃないし、単純に、客の数に対してホールの人数が明らかに少ないからだと見てて思いました。

なので、『しょうがない』のです。みんな大変なんだなと思いながら、こんな大変な時に声かけて申し訳ないな、と思いながらご飯を食べました。

片や、叔母は一言「そんなの理由にならない」と一蹴。これは客側の意見として当然だと思います。(言い方の厳しさはあるが)

「ビジネスランチだったらどうするのか、仕事でしょ」

「まあ確かにそうだけど、このホールの少なさはね...」

人が少ない理由はこちらではなんともいえません。しかし、おなじサービス業で、人が少ないせいで何かしら出しが遅くなってしまったなと何度か反省した事がある端くれとしては、そんな厳しいこと言われたって人1人の仕事しかできないよとしか言えない。

「お正月だし、あんまシフトはいりたくないんじゃない?私はたまたま休みだけど」

「え、だって繁忙期手当とかつくでしょ、ダブルとかになるでしょ?」

「ダブル?時給が?ならないよ。笑 せいぜいプラス数百円とかじゃない?」

「そうなの?それじゃあねえ、、、、」

何度も言いますが、この店に人が少ない理由はあくまで推測しか言えません。

ただ、人手不足を「しょうがない」で受け入れてしまってる世の中を叔母が一言で一蹴してくれたような気がしました。最初はムカつきましたけど。笑


そりゃそうなんですよね。お外に出て、仕事を忘れて「サービス」されにきてる。その「サービス」を仕事にしてる人がいる。

人手不足が言い訳にならないならどうすりゃいいんだよというのが端くれの気持ちではありますし、相互理解できたら良いのかもしれませんが、それではなんか、「冷めちゃう」んですよねきっと。

私が居合わせた今回の現場は、ホールで働いてる人も、遅くない?と言った叔母も、当たり前のはずです。

「本日はお料理遅れてしまい申し訳ありませんでした、こちらみなさま全員デザートご用意させていただきました」

「ええ?!なんかすみませんありがとうございます、、、」

忙しいはずのホールの人が、リカバリーで全員分のデザートを用意してくれました。これが当たり前と思っちゃいけないなあと思いつつ、その気持ちが嬉しいなと同時に思いました。


年始早々、出先でモヤっとする出来事がありましたが、どうか今日のホールの人たちがお家でお休みできますように。

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