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なんでこんなにも日本には起業家が少ないのか

こんにちは、yuyuです。

今日は日本の起業家が少なく、起業意識も低い、という記事の考察としてぼくの見解を軽く書いてみました。

とはいえ思ったことを適当に言語化させたものですので、少し乱暴な説ではありますが本質は突いているのではないかなと勝手に思っているので少しお付き合いください。



そもそもこの問題の背景にあるのは、日本人の根底にある考え方です。
それは大きく括ってしまうと、「教育」や「文化」、「風潮」という大雑把な言葉に集約されてしまうけれども、具体的にその中のどういう考え方がこの問題に直結しているのか、というと。


①リスクの嫌悪(=安定志向)
②失敗に対する恐怖
③同調主義

それぞれ補足していきましょう。


①リスクの嫌悪

とにかく日本人はリスクという言葉を嫌います。
そもそも株式などの投資に手を出している人はリスクという概念をよく分かっていると思いますが、日本人の中で浸透しているリスクという概念とそれは意味合いが違う。
そもそもリスクというのは危険という意味でしか捉えられていませんが、意味はそれだけではありません。リスクの言葉の中には「不確実性」という言葉も内在されています。
不確実性という事は「その実態が何なのか不明瞭な事」であると思いますが、この状況ではそれがいいのか悪いのかわからないですよね。
それを日本人は危険、危ない。という言葉で片付け、忌み嫌う風潮があると個人的には感じます。

でも、この世にそういう不確実性のないものって、果たしてあるのでしょうか。
終身雇用が終焉を迎えようとしていて、年金がなくなる危機があり。これまで安定と思われてきたものは、もう安定ではなくなってきていると思います。
つまり、どれをとっても不確実性のある、まさにリスクを伴った選択をすでに誰しもがしているわけです。

そう考えると、起業することも就職することもニートになることも全てリスクを伴っているわけで、フラットにして考えるべきだと思います。そしてどの選択をするにせよ勝手に危険という昔からの概念にとらわれる事なく、それぞれの不確実性を鑑みながら平等な選択をすべきです。

参考までにリスクについての面白い文献があったのでリンクを貼っておきます。


②失敗に対する恐怖

②は、①から派生した恐怖心です。

単純に人間本来のリスクに対する本能から来ていることですが、これはもうはるか昔の狩猟民族時代から人間が持つ根本の本能であると思っていて、日本人特有のものではないでしょうが、とはいえ日本は世界的に見ても特にこの本能が色濃く根付いている気がします。


そもそもはるか昔狩猟民族時代は、狩りに失敗すれば野生動物に襲われ、死ぬ恐れがありました。
そうなると、失敗=死 ということで怖いのは当たり前かなと思えます。
そしてここのロジックとしては、そんな怖いもの知らずのリスクを犯す人間が大量にいれば絶滅しますよね。そこで、本能が「リスクは危ないものだ」という概念として人間の身体に宿った。それは人間を活かす本能でもあるわけですから。

しかし、現代社会ではヘタな事にでも手を出さない限り、何かに失敗しても死ぬ事なんてほとんどありませんよね。
それなのにみんな失敗を恐れるし、嫌がる。
未だに狩猟民族時代のマインドから抜け出せていないのです。


③同調主義

③は「長いものに巻かれろ」という言葉がありますが、集団の意思に従って自らの安全が保証されるのであればそこに同調しようという日本の文化が繋がっていると考えています。

その最たる例は日本の「村八分」の文化。
村八分とは、集団の中での方針や規則を破った人間を村全体で無視、迫害する行為。

たとえ村のために何かに挑戦してそれが失敗して村の方針と違えば、それはもう村八分の対象となり誰からも相手をされなくなる。そして村を追い出され、居住地を失い、当時であれば餓死する可能性すらあったかもしれません。
その恐怖心が②の本能をさらに刺激し、「同調すればノーリスクだし、失敗する恐れもない」というマインドになるわけです。

しかしながら、この同調主義が学校教育にまで根付いていることが日本の怖いところです。
少し個性の強い子でも、集団行動に合わせるよう促される。それはもはや洗脳と言ってもいいくらいに。
それは学校だけでなく、メディアを通してもその洗脳まがいな同調主義が色濃く根付いていることが伺えます。
例えば、「みんなで一つのことを成し遂げる」という趣旨のドラマはよく見ますが、逆に「自分の個性を生かして何かを成し遂げる」という類のものはあまり目にしません。
それは、同調主義を全面的に主張し、それ以外は淘汰する。そういう裏の思惑の表れなのかもしれません。


さて。
結論として、日本人は特にリスクを嫌い、リスクに恐怖し、それを避けるために同調し、はみ出さないようにしている。その意識が根っこまで張り付いている。
これが日本で起業意識が低い原因なわけです。

ではどうすればいいか。
それはもうこの「洗脳」ともいうべき教育を変えていく必要があるでしょう。
教育とはいっても、学生教育だけではなく、会社員などの大人に対しての教育もそうです。

世界的にみても日本は起業しやすい、起業家にはわりと優しい国です。
そういうことをまず国民に教えていく教育を施すことで、少しずつ根付いた恐怖心を解きほぐすことに繋がるのではないのでしょうか。


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