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アンガーマネジメント

怒りはなぜ起きるのでしょうか。

私は、怒りは自己防衛の感情だ考えています。



ちょっとした例を考えてみましょう。

一匹の犬が怒り狂って吠えまくっているのを想像してみてください。

その犬はどのような理由からそんなに吠えているのでしょうか。

犬は何かに向かって吠えていますよね。

近くを通った不審者?散歩中の他の犬?目に見えない何か?

それは犬にとって攻撃すべき存在です。

自分にとって脅威であり自分を守りたいと思わせる存在なのです。

近所の飼い犬が聞き慣れた足音にはまったく反応せず、知らない足音が近づいてくるといきなり激しく吠え始める、という経験をしたことがありませんか。

犬はなぜ吠えるのか。

それは怖いからではないでしょうか。

そう考えると色々つじつまが合います。

怒ると全身が興奮し暴力的になります。

それはいつでも攻撃に移れる態勢です。

相手がさほど脅威ではない時にはそのような反応は起きません。

怒りは相手を威嚇し自分を守ろうとする感情なのです。



最近、腹が立ったことは何でしょうか。

暴力を振るわれた
嫌な言葉を浴びせられた
プライドが傷つけられた
愛する人が危険にさらされた
存在を否定された
信条を否定された…

強い怒りの感情が湧いたと思います。

その時、あなたは何かを守ろうとしていませんでしたか。

自分が大切にしている何かが侵され危機にさらされたと感じた時、人間は激しい怒りを発動するのではないでしょうか。

カッと頭に血が上る、というように、怒りは一瞬で発動します。

一刻も早く危機からそれを守るために、怒りは猛烈なスピードで起きるのです。

それは一種の反射です。

無意識に起きるのでコントロールが難しくなります。

じっくり考えて理性的に導き出された結論として怒る、ということはあまりありません。それは感情ではなく合理的判断でありコントロールしやすいものです。

怒る人は怖い人ではありますが強い人ではありません。必死に自分を守っている人なんです。

腹が立ったらすぐにこう考えてみましょう。

「私は今、何を守ろうとしている?」

思い当たったら怒りはおさまり合理的な行動に移れます。

どうしても腹が立って仕方がない時に一度、試してみませんか。

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