見出し画像

IPS実践研修会 第1回「障がい者が働けるという哲学」

NPO法人コミュネット楽創 就労支援委員会では9月26日より、隔週火曜日開催でIPS実践研修会を開催しております(全5回)
今回は、その第1回の研修内容を報告しようと思います。

受講対象は、医療、福祉、労働で障がい者就労支援に携わっている方になっています。IPSとはアメリカで生まれた科学的根拠に基づいた精神障がい者の就労支援モデルです。今回、興味を持って受講された方は5名でした。どの方も熱意溢れる雰囲気の印象を受けました。

19:00からスタートの予定でしたが、全員が集まったこともあり、予定より早く開始しました。スライドによる資料もありましたが、メインは受講者によるディスカッションです。
最初の議論のテーマは「障がい者が雇用労働で働くのが難しいと思われる理由」です。

 最初の頃こそ受講者からはぎこちなさが見られましたが、ほどなく活発な意見や相槌、笑い声などが聞こえてきました。

 2番目の題目として「人はなぜ働くのか?」を討論することになりました。ご自身に例えて話す方などが印象的でした。その討議も温まった頃「その上で障がい者が働ける条件は何か?」が問われました。その頃には皆さんごく自然に意見や疑問を話されていました。

前半が終わり10分間の休憩時間となります。そこでも受講者の皆さんの話は止むことなく講義が再開されました。

後半はスライドによる資料がメインの講義でしたが、積極的な意見や質問が飛び交い、予定時間を超えての講義となりました。受講者からは「(講義が)面白い」等意見が聞こえました。

最後に講師からは「今回の研修ではテクニカルな講義はせず、そのテクニックを支える哲学、理論、強いては働きたい人を支える為に考える方法を学んでほしい」と伝えられ初回の研修は終了となりました。

 個人的な感想として、参加者の方々から最初の頃こそ、ある種の抵抗感のような反応も感じましたが、講義の終わり頃に「自分の支援の希望になった」と笑顔で語られた場面が印象的でした。
回を重ねるにつれ、どんどん質の高い講義が作り上げられていくのではないだろうか、と思いました。

次回は10月10日(火)に開催致します。内容は「どうしたら就活に踏み出せるか(支援者も含む)」です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?