「リラックスのやり方がわからない」は意外と簡単に解決できた (副題「社畜」という言葉を簡単に使うのをやめよう)
結論:意識的に腹式呼吸をする
理由:普段腹式呼吸をしていると思い込んでいたが、そうではなかったため
私はASDで言葉を字面通り受け取る傾向があり、特に「社畜」という言葉について、本当に働く人は家畜以下の扱いで奴隷のように生かされているのだと思い込んで生きてきた。
だが(もちろんそのような状況に陥っている人がいる事は認めるが)自分の現状はそうではない。
かなりストレスの低い恵まれた職場だとは思うが、出勤前はやや緊張する。
思うに、「働く事は恐ろしい事、死に物狂いでやらないといけない大変な事」という子供の頃からの認識のせいであり、この認識を変える必要があると思った。
考える前にまずリラックスしようと思ったのだが、やり方がわからない。
ネットで調べたら、まずは腹式呼吸が出てくる。私はそれを軽視していた。
なぜなら小学校の頃、男性は普段から腹式呼吸をしていると習っており、ずっとそれを信じていたからである。
実際、「呼吸に意識を向けた時は」腹式呼吸になっていた。
そういうわけで自分の中では常に腹式呼吸になっているつもりだったが、実際にはそうではなかったようだ。ネットの記事に従い素直に腹式呼吸をしたところ、意外とすぐにリラックスすることができた。
数年単位での悩みでも、解決する時は意外と一瞬である。
おそらく、呼吸に意識を向けていない時は胸式呼吸になっていたのだろう。とりあえず、リラックスできないという問題は解決した。
今日言いたいのは、【気楽に「社畜」という言葉を使うのをやめよう】ということである。
もちろん本当に苦しい状況で生きている人にとっては、「自分の現状を理解してくれる言葉」なのだと思うが、思うにこれはカジュアルに使われすぎている。
若者同士のカジュアルな会話では「労働者=社畜」で表される。(自分の周りだけだったかもしれないが)
もちろんその当事者も働いているし、別に自殺の気もないし、みた感じでは体調や情緒に悪いところは見られない。
しかしこれはASDの子供にとっては、働く事や大人になる事に対する過剰な恐怖を生む。
実際、私は中学生ごろからそれに恐れてきたし、それを避けるために必死に生きてきた。(具体的にはインターネットでビシネスをやろうとしてアレコレ3つほど手を出して、結局全部失敗した(具体的な内容はここでは書かないが、全部思ったより大きくならず、赤字にはならずともお小遣い程度にしかならなかった))
結局は社会人として(厳密には説明がちょっと難しいが)生きているが、別に死ぬほどの事ではない。
「社畜」という言葉も、それをネタにしたインターネットの漫画等も、「これは極端に強調した存在である」ということを理解していればエンターテイメントとして楽しめるのであろうが、それができないASDの子供にとっては非常っっっに恐ろしいものだ。
当事者としてあえて率直に言わせていただきたいが、『社畜』という言葉を軽率に使うのはやめてほしい。
(線引きが難しいだろうし、人によってストレス耐性も違うので、難しいことだとは思うけど、単に「労働者、社会人」を指す時は(若者同士の会話でも)普通にそういう言葉で話して欲しい。
言い換えるなら、会社での生活が辛くて耐えられない人だけ「社畜」の言葉を使ってほしい。そうでないと、ASDの子供…少なくとも過去の自分からしたら、まるで実際よりかなり大多数の大人が苦しんで生きているように見えてしまう)