パリの香りがするガラス工芸作家=ルネ・ラリック

画像1 コロナ自粛が始まる直前に、パリの春に思いをはせたくて東京庭園美術館のルネ・ラリック展に出かけました。最後はいつまで開催されたのでしょうか?巡回展が宇都宮で再開されて、先週まで開催されていたそうです。
画像2 諏訪の北澤美術館のコレクションの巡回展でしたが、日本を代表するアールデコ建築の旧朝香宮邸を改装した庭園美術館(ちょうと「じゅん散歩」でも紹介されてましたが)の空間に素晴らしくマッチした展示でした。
ラリック3 驚いたのが、撮影OKという太っ腹展示だったこと。予想外だったので、いつものカメラをもっておらず、手持ちの携帯だったので、少し画素数が小さめになってしまいました。
ラリック6 それでも気になるラリック作品を遠慮なく激写して参りました。
ラリック4 星の輝くを夜を思わせる香水瓶。Dans la nuit
ラリック1 オパールセントの技法が、独特の美を発揮する作品群の数々。
ラリック5 トンボの表現が素敵すぎませんか?ジュエリー作家としてオパールを愛したラリックが、オパールの乳白色の輝きを求めて、ガラスの元となる珪素に動物の骨灰を混ぜて焼成することで生み出したオパールセント・クリスタル。
ラリック2 羽毛でできた扇子を表現したこの容器では、オパールセント技法の美しさが羽毛のフワフワ感を実に見事に表していると思いませんか?
画像9 シール・ペルデュという技法も知りました。蝋型鋳造法と翻訳される、 ラリックの技法として有名なもののひとつだそうです。ラリックが作った蝋の原型を元に、 職人がその上に石膏又は耐火粘土をかぶせ鋳型を造り、 これを暖めて蝋を溶かした後、その蝋が溶けた部分に溶解したガラスを流し込む技法です。 ラリックはこの技法で、量産とは別途に、 1点から最大6点までの少数作品を生涯創り続けたと言われています。ガラスとは思えない、実に繊細な質感が表現されていました。

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