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ソウルに「雨乃日珈琲店」という素晴らしいカフェがあるから知ってほしい(おまけ付き)

雨乃日珈琲店の店内。中古家具を使った温かみのある店内が日本のカフェっぽい。

ソウル、韓国に行ったらカフェを巡るしかないっしょ!

カフェが大好きで、世界のあらゆる場所でカフェに行きます。日本は実は世界的にみてもカフェが多い方だと思いますが、それでも韓国、特にソウルには敵いません。私が知る限り、アジアで最もカフェの多い街はソウルだと思います。

ソウルは東京に匹敵する大都市で、場所によって個性が異なります。観光目的でソウルに行く場合、繁華街として大まかに4つのエリアを覚えておくといいでしょう。古くからの中心街、ミョンドン(明洞)を中心に東大門と西大門、南山に囲まれた旧市街、そこから漢江という川を南に渡った対岸にある新市街であり高層ビルの多いカンナム(江南)、クラブが多く、夜遊びエリアとして有名で、ドラマのタイトルとして有名になったイテウォン(梨泰院)、そして弘益大学という芸術大学の周囲に広がるサブカルチャーの街、ホンデ(弘大)です。

今回取り上げる雨乃日珈琲は、ホンデにあります。ホンデは東京でいえば下北沢やJR中央線沿線の雰囲気に近く、一人暮らしの青年なんかが多く住んでいるイメージでして、小規模なライブハウス、ギャラリー、カフェなどが多い街。学生の街なので夜中まで活気があります。

そんなホンデの中心部から少し歩いたところにある雨乃日珈琲店は、喧騒のソウル・ホンデにあって自分の時間を取り戻せるような素敵な場所です。日本人の私がどこか落ち着くのは、このカフェが日本人夫婦によって営まれていることと無縁ではないでしょう。とにかく「盛る」「足す」癖のあるソウルっ子には日本の引き算の魅力を感じれる場所となっているはずです。

オーナーの清水さんは日本でライターとしても活動していて、私もライター仲間からの紹介でここに辿り着きました。そんな清水さんに質問をぶつけます。なんでこのカフェはこんなに落ち着くんでしょうか?

「小さい規模のお店なので、バイトに任せっきりにすることなく、夫婦二人で接客や調理・管理をしているんです。だから隅まで管理が行き届くのかもしれません」

確かにアルバイトが増えるとお店に活気が出るかもしれませんが、その分、店主の意図や思いはストレートに伝わりづらくなるかもしれませんよね。一方で私が考えるのは、一人ではなく夫婦であるというところに居心地の良さの秘密があるかもしれません。もしも一人の店なら、一人の個性がそのままお店に反映されますが、奥さんと旦那さん二人の美意識がカフェに注がれることで、間口が広がり、より素晴らしい場所になっている気がします。

韓国のインディーズバンドシーンに惚れ込んで移住を決意したご主人。
店内でもおすすめの地元アーティストのCDやレコードを取り扱ってます。これは旦那さんの趣味
外から見える窓の近くには日本製の陶器が。奥さんは特に器にこだわっていて、
カフェで提供される飲み物や食べ物も奥さんがセレクトした陶器を使ってます。
これは奥さんの趣味

ソウルは本当にカフェが多いです。その理由は清水さん曰く、自営業をやりたい若者が開業する場所として最も簡単に実現できるから、とのことです。確かに飲食店の中ではカフェは扱う食材も少なくて済みますし、少しだけ簡単かもしれませんね。いやでも、やっぱりいいカフェを持続するのはかなり苦労が多いはず。

だからこそ、その中で生き残り続けているお店こそ、本物と言えるかもしれません。ぜひ、ソウルに遊びに行った際は雨乃日珈琲、寄ってみてください。最近は休業日が増えたので事前にウェブサイトXで営業日を確認した方がいいと思います。

雨乃日珈琲はここ↓

(わかりやすくGoogle Mapにしましたが、ソウル観光にはNAVER MAPがオススメです)

おまけ

ソウルのホンデでよかったカフェをいくつかGoogle Mapにまとめてみました。ホンデを歩きながらカフェを巡ることで、いつの間にか韓国のことが好きになれますよ。よくあるネットで検索したやつじゃなくて、本当に行ってよかったカフェだけまとめてます!


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