見出し画像

【お弁当事件】息子から学ばせてもらったこと。

こんにちは。ワーママのらっこです。

なんだか久しぶりのnoteです。

雑記ブログの記事を整理していたら、ほっこりする昔のエピソードを見つけたので、こちらに移動させがてらリライトしてみます。

これは、いまはもう8歳になった息子が、まだ4歳だったときの話。

お箸を使うのが上手になり、ほぼお箸で食べられるようになったころの出来事です。

このころの私は夫にもお弁当を作っていて(といっても作り置きを詰めるだけだけど)

毎晩、私と夫ふたりぶんの翌日のお弁当を準備するのが日課でした。

当時の息子はお箸が使えるようになったのが嬉しかったみたいで、「お弁当を詰める」お手伝いをしたがるようになっていました。

こんな感じで、夫のお弁当を詰めてくれていました。

画像1

私の真似をしておかずごとに詰めてくれるのですが、まだ難しいみたいで、出来上がったお弁当を見るとスカスカだったりして。笑

でも、それもまた息子なりのがんばりが見えるし、食べられるからいいか〜と思って温かく見守っていました。

息子はこれまでよりも少し難しいお手伝いができるようになったことが嬉しいみたいだし、

夫も息子がお弁当を準備してくれるのが嬉しいみたいだし、

私も助かるしで、皆ハッピー!という感じ。

最初のころは途中までを息子にやってもらい、最後の仕上げは私がしていたのですが、

しばらくすると「最初から最後までやりたい」と言うようになりました。

なので、ある日、最初から最後までを息子に任せてみました。

息子がはじめて準備してくれたお弁当。

そのお弁当を誇らしそうに夫に渡している息子を横目に、私は先に会社へと出発しました。

(当時の私は、家族のなかで一番早く家を出ないといけなかったので、朝の保育園の送りは夫の担当でした)

が…

なんと。

夫は

そのお弁当を

保育園に忘れて行きやがったのです。

会社についてから、夫と保育園、それぞれから連絡が来て知りました。

夫…

私が作ったのならまだしも、

息子が作ったお弁当忘れんなよ、バカヤロー!!

と、内心ブチ切れたのは言うまでもないです。

でも、さすがに夫も、ものすごーーーく凹んでいたので責められませんでした。

とにかく心配だったのは、息子の気持ち。

初めて最初から最後まで自分で詰めたお弁当を置いていかれて、さぞかしショックを受けてしまっているのではないか、、 

そんな想像をするだけで胸が痛くなりました。。

夕方の仕事が終わったあと、そそくさとお迎えに行って、おそるおそる担任の先生に様子を聞いてみたところ、

なんと息子は、夫がお弁当を忘れたことについて悲しむどころか、心配していたらしいのです。

夫がお弁当を保育園に置いていったと先生から聞かされたとき、

お父さん、会社の近くにご飯屋さんがないけど大丈夫かな?

ちゃんとお弁当買って行けたかな?

と、心配していたというのです。

夫にお弁当を作っていた理由がまさにそれでした。会社の近くにお店もコンビニもなく、一番近いコンビニが片道15分かかる不便な場所だったのです。

息子にその話をしたことがあったのですが、ちゃんと覚えていたんだなと。じーん。

それにしても。

ちょ…

おま…

心、広すぎるだろ…


全私が泣いた。

この話を伝えたら、夫も泣いてました。

なんていい子なんだ。

軽く私の100万倍は器が大きいわ。

ごめん、私、そんなふうに思えなかった。

そのおかず作るの大変だったんだぞ!

よくも無駄にしてくれたな!

と、真っ先に思ってしまった。

私の心の狭さたるや。。。

その後、そのお弁当を家に持って帰って恐る恐る開けてみたら、保冷剤のおかげか全然大丈夫だったので、夜に食べてもらいました。

ホッ。

まだ寒い季節でよかったです。

夏だったら完全アウトだったろうけどね。(でも良い子は真似しないでね)

帰宅後に改めて息子に「どんなことを思った?」と聞いてみたら、

悲しい気持ちだった」と言っていました。

息子なりに複雑な感情を抱いていたみたい。そりゃそうだよね。

それでも、自分が作ったお弁当を忘れられたことを怒る前に、

まず相手を心配してあげられる優しさを持った子に育ってくれていたことが、私はとても嬉しくて、ものすごく感動しました。

それと同時に、自分の身を振り返って反省しました。

大人になって忙しい毎日を過ごしていると、どうしても「かけた労力を無駄にしたくない」とか思いがちだし、

たとえ相手に悪気がなくても、傷つけられることに敏感になっていたりします。

特に疲れているときには、自分のことを棚にあげて人を責めたりもしてしまう。

私の場合は、特に夫にはそうなりがちです。甘えもあるんだろうけど。

でもこのお弁当事件での息子の振る舞いを聞いて、自分ことよりもまず相手のことを心配してあげられる人間のほうが温かいなと思ったし、

それができる心のゆとりを持ちたいなと思いました。

ま、実際それができているかというと、、

ワーママ8年目になっても全然ダメだし、2人目が産まれてからはさらに余裕なくなってるけど。笑

今の私の人間力ではまだ理想の振る舞いは難しくても、せめて、たまには振り返るきっかけになればな〜ということで。このnoteをアップしておきます。

自分の息子の振る舞いに学ばせてもらった出来事の話でした。

4歳のときの息子よ、ありがとう!

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?