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夏の始まり

今年、最初に「夏だな」と思ったのは、アルバイト先の社員さんが蚊を捕まえてる時だった。
まだ6月だったと思う。

8個ほどのデスクが並ぶ小さな事務所の中で「蚊がいる。」とその人が小さく叫んだ時に自然と「夏ですねぇ」と口にしていた。

私は春が嫌いだ、と思っていた。
始まりの季節だからとかいうノスタルジックな理由ではなく、単に虫が沸くから。
爬虫類とか深海魚とか、かわった奴らは大好きだけど、かわった生き物代表といってもいい虫だけは好きになれない。
ちょうちょ、蝶々が1番理解できない。
なんであれ飛べるの?

小学生低学年の頃、父親と公園でバドミントンをしてる時にモンシロチョウが近づいてきて、それが嫌すぎて、ラケット振り回してたら、見事クリティカルヒットしてしまい、そのままモンシロチョウが死んだ。
父親が、持ち上げて、羽を広げてあげて、飛ばそうと蘇生を試みたが、死んだ。
あの時のモンシロチョウを叩きつけた感触が25歳になった今も未だに忘れられない、し、あの時完全に私は虫と仲良くできないと確信した。

だから、春が嫌いだ。
あと自転車に乗ってると、小さい虫が眼球自殺してくるからほんとに春は嫌い。結局虫のせいで春が嫌。

でもよく考えたら、夏の虫の方がやっかいでは?夏の虫っていうか、蚊のことだけど。

あとなぜか今、足に10箇所くらい、かゆいかゆいスポットがあって、書いちゃったもんだから500円よりでかい膨らみができてる。薬ぬってもかゆいし、何せ、見目が悪い。
なんなの?蚊なの?

もしかして、私、夏嫌いなの?


#コラム #エッセイ #落花生 #蚊 #夏

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