ビジネス文書の書き方は、すべてボドゲの「ルール」から教わった(1)
今日は、ボドゲ(ボードゲーム)のルール表記法(書き方・フォーマット)に関する私の意見を書きます。
表題は意図してキャッチーにしましたが、でも、私個人の体験によるホントのことです。
まずは、私が考案した「ボドゲルール表記法」、ラジくまる式ボドゲルール表記法の一例をご覧ください(下のイメ-ジ図)。
*前日の記事「WanTuの紹介」もぜひ、ご一読ください。
この、ラジくまる式表記法の文章構造は、こうなってます。
1 名称+プレーヤー数
2 勝利条件・終了条件(なにを達成したらゲーム終了なの?)
3 道具・用具(コンポーネント)
*特異的な用具があるなら、必ずイラストをこの横に添付
4 準備(必要なら。準備なしのゲームも存在します)
5 ゲームの進め方
5a 1ターン(手番)で行う行動
5b 特異的な場面が生じたときの、解決方法
6 ゲーム全般にかかわる諸注意(5におさまらないルール)
7 勝利条件を再表示(勝利条件がわかりにくいモノの場合)
8 バリアント(バリエーション(派生)ルール)
それでは次に、数字1~8までについて詳細説明させてください。
1 ゲーム名称とプレーヤー数
表題(ゲーム名)は欠かせないですよね。
そのすぐ横の、何人でプレーしますか?という点は、コンポーネントがどうこうよりも、イチバンの優先事項だと考えます。ちなみに私の場合はこう書きます。
2 to 4 players (2~4人用)
2,4,6 players (Not for 3,5 players)(2・4・6人用。3・5人ではプレイ不可)
2 or 4 players(2または4人用)
*なんで英語表記にしてるの?実はネット検索から外人さんが来てくれるのを期待してやってるんで。note読者の皆様には関係ない話だったのです。申し訳ないです。
2 勝利条件
このゲームって、ざっくり言えばどんな感じなの?という内容をキャッチーに表現します。そんな話を「文頭」に置きます。
これと正反対に、長文でだらだら説明を聞かされた挙句の果てに、ようやく最後のほうで「●●が完成したら勝ち」なんて書いてあったら「もうええわ。さいなら。」って気分になりませんか?
それよりも、
「ざっくり言うと、こんなゲームだよ。
面白そうだよね。さあ、それでは、詳しい説明を見てみよう!」
って、プレゼンされたほうが、ビジネスにせよ、ゲームの説明にせよ、ワクワク感がありませんか?普通、そう感じますよね。
3 道具・用具
私の考えですが、How to play(遊び方)と、Components(用具)と、両者を比べて、どっちを先に説明するほうがいいか、といえば断然 Componentsのほうだと思います。
その理由は、例えばの話、コマの数はたくさん潤沢にあるのか、それも逆に、コマの数は少ししかないのかという数的情報は、ゲームの「戦略」に重大な影響(インパクト)があるからです。
もしも仮にの話をしますが、先に遊び方のほうから説明されて「フムフム。じゃ、盤面にどんどんコマを薄く広くばらまいたほうが有利そうだな」などという感じに戦略を考えながらルールブックを読み進めたところ、次のページに「あなたの持ちコマは8個しかありません」などと書いてあったりして。
あなたはムカっとしてルールブックを床に1回たたきつけたりとか。
そんな場面を想像してしまうのです。
それとは別に、用具の中に、ちょっと想像してもわかんないような変わった形のゲーム盤や、あるいは変わった形(外周の形状だけでなく、奇妙なイラストも含む)のコマがある場合は、ルール説明文のすぐ横にイラストを配置すべきです。これも重要。
イラストがないと、読んでいる最中にずーーーーーーーーっとイライラ感が続いちゃいます。
ルールブックの読者さんは、ゲームを今後とも買い続けてくれる、未来のお客さんなんですから、イライラさせちゃいけないです。
まだ続きます。また、明日です。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。