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フラクタル構造とボードゲーム/そして、ボードゲームデザイナーさんたちにエール!(2)

昨日は最後にちょっとわき道にそれてしまいました。申し訳ありません。
フラクタルをボドゲに応用するって話に戻ります。

あらためて、Fire and Iceにご注目ください。このゲームは、後のボードゲーム業界に大きな影響を与えましたよね。ほんとに。

Fire and Ice 参考文献:さきほど紹介した、アブストラクトゲーム博物館さんが、ゲーム解説を書いています。このリンクです。

https://www.nakajim.net/index.php?FIRE%20and%20ICE

まず初め、ゲーム序盤は、盤面のあちこちに配置されてる小さな△で、次々と「3目並べで勝利」を重ねていきます。そして、それらの小さな△のうち「私が勝利したモノ」が、ビッグワールドにおいて「直線状に3目並ん」でいたら「最終的勝利者」です。
って、これ、ものすごいアイデアだと思いませんか。

しかも、この記事では簡略化して「3目並べ(マルバツ:Tic-Tac-Toe)」と説明しておきましたが、ホントは、単純な3目並べではないです。かなり練り込まれた、ちょい複雑な3目並べゲームシステムになってるし。
このゲームをご存じでなかった方はぜひ、ルールのほうを調べて、お読みいただければと思います。マジすごいっす。このゲームのシステム構造は、知ってて損はありません。

***
話は変わりまして・・・・・

今回はフラクタルっていうテーマで論じていますが、私を含めボドゲデザイナーが、なにか ぽやーんっ と、新しいゲームアイデアが生まれた時に

これ、四角形でなく、六角形のボードに変更したらどうだろ?
8x8の正方形ボードじゃなく、「球」の表面へと、ボードを立体化してみようかな?
フラクタル構造に拡張してみたら、もっと面白くなるかな?
お邪魔キャラクターの形は、テトリスパズルのカタチを使ったらどうなるかな?

などなど、従来から知られている「ゲームシステム」を組み合わせてみる事って、新ゲームを生み出すためにとても大事な作業だと思います。

ここで再び「私1名の私見です」を言います。
ボドゲ業界での「新発明(新発見)」って、科学業界とは大きく違うって思ってるんです。
例えば、アインシュタインとかニュートン、あるいはボーアと肩を並べるような、「新発見/新発明」って、ボドゲ業界では絶対にあり得ないよね、と思っています。

私は、全く新しいボドゲって、突き詰めれば、
たとえばの話
・オセロという、よく知られたゲームシステムを
・フラクタル構造の考えと組み合わせる
=フラクタルオセロの新発明
まあ、こんなゲームはまだ誰も作ってないですけど。こういう感じだと思ってるんです。

とにかく、何が言いたいかと言いますと、
ボドゲデザイナーとは、突き詰めれば、なんらかの旧アイデアと、なんらかの旧アイデアとの組み合わせをしている者。と私は定義しています。
そしてたまたま、まだ誰も試してなかった組み合わせに成功した者が「楽しい・新しいボードゲームだ!」と、世界の皆様からもてはやされ、ちやほやされるんですよ。
そんな風に私は考えています。

だから、ボドゲデザイナーの皆さん!
決して、自分のことを卑下なさらないでください。
「俺は/アタシは/全然新しいコトをしてない。古いゲームの焼き直しを、毎年、新作と称して発表することの繰り返し。俺って/アタシって/かっこ悪い。」
って、思ってるアナタ!
あなたが今やってる活動は、はっきり言って、スタープレーヤー達がやってることと

全く同じです。

もっと自信を持ちましょうよ。
そして、お互いドンヨクに、いろんな、古くから知られている「別の何か」との組み合わせに挑戦し続けましょう。

今日はこんな感じで筆をおきます。・・筆、使ってないですね。

シカクではだめだったか。次はマルでやってみなはれ。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。