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Santorini とあるゲームの波乱万丈(2)

(1)からの続きです。
まとめると、障害があってナカナカ市場に出てこれなかったゲームが、ついに市販されました。っていう話です。
その流れ全体を、偶然にも居合わせ?たまたま、見届けることができた。
なんか、おもしろい経験をしたなぁ。と思ったのです。

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Santoriniは、基本ルールだけでも、純粋なアブストラクトとして楽しいゲームです。
Zillions of Gamesにも、基本ルール版(ゴッドパワーなし)のSantoriniは入っています。

* Zillions of Games ;WindowsPC専用のゲームアプリ。有料(支払いは1回限り)。
かなり多種類の色々なアブストラクトゲームが入ってる。
毎月、有志らが「追加ゲームパック」を作成中なので、それをダウンロードすることで、遊べるゲーム数はどこまでも無限に増やすことが可能。
https://www.zillions-of-games.com/

素材自体がおいしい料理に、しかし、さらにコショウをひとふりすると劇的に美味しくなるのと同じように。
やっぱり「ゴッドパワー」追加で、一味違うゲームに変化しています。
いわゆる「味変」です!
なお、ゴッドパワーって、ギリシャの神々をイメージしてるわけですが、初期の10人の神々のカードに書かれていた内容は、オリジナル版のまま変更なしで、そのまんま市販版でも使われていました。
例を挙げますと、こんな感じです。

Santorini ゴッドパワーの例(ラジくまる訳)

アトラス:ストップブロック(その上には新たなブロックを置けないというブロック)を、アトラスは0段目や1段目の高さにも置ける。(通常ルールでは0段目や1段目には置けない)
アトラス:「世界」を支える力持ち

ヘパイスタス:普通はブロックは1ターンに1個しか置けない。しかしヘパイスタスは、いちどに「2個」1ターンで積み重ねても良い。
ヘパイスタス:鍛冶の神

アフロディーテ:すぐ隣に「対戦相手の人形コマ」が来た際には、その「対戦相手のコマ」は、アフロディーテのコマの隣のマスから離れられない。接したままで横に移動するのは可能。
アフロディーテ:魅惑の神

アテナ:「あなたの人形コマ」が「一段高いブロックに昇った」場合、「対戦相手の人形コマ」は「その(直後の)ターンではブロックを昇ることができない」。
アテナ;戦いの勝利の女神

パン:「あなたの人形コマ」は、2段の段差を、一気に飛び降りることができる。
パン;道化者(ひょうきんもの)

デメテル:ブロックを1つ置く際には、同じターン内に、別のマスにもう1つブロックを置くことが可能。
デメテル:豊穣の神

などなど。でした。
とりあえず10個中6種は思い出せました。

BGGより画像引用

私にとっては、10種類のカードは、どれもこれも、とても魅力的なルールの味変ばかりでした。すごいや!とただ感動していました。

まだ続きます。しつこくてすいません。

追伸:
60枚に増えたゴッドパワーカードを拝見しましたが、5枚くらい「これルール破綻しちゃうんでは?」と心配するものが混じっています。
そのへんは、きっと、ルールブックのほうで、うまいこと動作の縛りをかけて、矛盾解消するように調整しているに違いないと思います。たぶん。
だって、なんといってもSantorinの作者さんご本人が、ルール監修してると思いますんで。


ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。