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"デザイナー就活"は楽しくなくてもいい

このnoteは、デザイナー就活の"全ての面接"に落ちた私(@double_rei507)の体験談を書き綴ったものです。
お祈りメールで崇拝され続けている人、これから就活の準備を始めようと思っている人、手を動かすことを止めてしまった人など、誰かしらの心の拠り所になれば幸いです。(引用 : かいえだ




簡単ではありますが、自己紹介をさせてください🙌

千葉工業大学院 修士2年 柳田 怜

2018年 千葉工業大学入学
2019年 演習授業を通してUXデザインに興味を持つ
2020年 冬ごろにデザイナー就活を意識し始める(UI/UX)
2021年 夏ごろまでデザイナー就活を続ける(全滅)
2021年 夏過ぎに大学院に進学することを決意
2022年 大学院に入学
               
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2024年 事業会社でデザイナーになる予定

※前提  : この記事は失敗体験のみにフォーカスしています。




憧れと違和感

大学3年次に授業を通し、デザイナーという職業に憧れを持ちました。
憧れとやりたいことが見つけられたワクワク感に嬉しさを覚えたことを
今でも鮮明に覚えています。

その中でデザイナー就活を本格的にスタートした大学3年生の冬、
UX ROCKET(UI/UXデザイナーを目指す学生イベント)で
デザイナー就活は楽しい」というテーマで発表している学生がいました。

ただ就活初期の私にとって、その言葉は違和感やモヤモヤをすごく感じるものでした。 それは結果論で、うまくいったからそう思ったのではないか?
うまくいかなかったらそんなこと思わないのでは?と思っていたからです。

その発表を含めSNS上に溢れる記事や内容は、積極的な発信や共有をする学生で、すごくキラキラして見えました。私はそれらに逆らうように、SNSなどを全くせず、失敗体験ばかりを積み重ねていたので、このような人たちがデザイナーになっていくんだろうなと引け目を感じていました

時が経って当時感じたこの違和感を、今なら少し言語化できることがあるのでは?と思いました。失敗体験のみを積み重ねてきた自分だからこそお話しできることがあれば嬉しいなと思い、この記事を書いています。
少々長文になりますが、5分程度お時間もらえたら嬉しいです🙇‍♂️




-私のこれまで-

-学部3年 / 12月

明らかに周りに遅れ、デザイナー就活をスタートました。
意識し始めたのは学部3年の12月ごろ。(UX ROCKETを通して)
当時、一般職にはないポートフォリオがデザイナーになるには必要であることは知っていましたが、学内で作った作品はあるけれどブラッシュアップも壁打ちもしていない状態でした。

💬でもなんとかなるよね?だって、就活ってこれから始まるものでしょ?まだ全然間に合うよね?(舐めてるわけでもないし、甘く見ている訳でもないけど、まだ危機感はないかもしれない…?)

心の声(学部3年/12月)

-学部3・4年 / 1月 - 6月

年が明けポートフォリオver1.0が完成し、本格的に就活をスタートしました。この段階で感じたことは、「ポートフォリオ選考って案外通るな」という印象でした。ただ面接がどうしても上手くいかず、緊張も含めうまく会話ができていない実感がありました。

当時使っていたポートフォリオはこちらになります。
(※あくまで当時使っていたもので、中身は何も参考になりません… 笑)
めちゃくちゃ恥ずかしいですが、当時のアウトプットと気持ちのギャップ差が伝わればいいなと思い共有します!

💬面接対策も十分して挑んでいるけど、なんで通らないんだろう…?
それに追い打ちをかけるように、SNSではデザイナー就活に関する記事が流れてくるけど、正直あまり見たくないかも。自分には共感できる世界ではなくて、キラキラした世界に見えるし。

-ふと、あの時の言葉が鮮明に蘇ってくる。
"やっぱデザイナー就活は楽しくないな"と。

心の声(学部3・4年/1月-6月)

-学部4年 / 7月 - 8月

先が見えない中、wantedlyで応募した企業に面談をしていただきました。
その面談中、「とりあえずインターン来ない?」と言われ、即答で「行きます!」と。初めての"デザイナーインターン"の参加が決まりました。

💬う〜ん…インターン決まったの嬉しいけど…
この時期にインターンって遅くない…?不安しかないや…

心の声(学部4年/7月)

学部4年生の7月ということもあり、他社選考が進まず1ヶ月もインターンに
時間を費やすことに焦りと不安に駆られましたし、正直辛かったです

-

結論から話すと「この企業に行きたい!絶対入る!」とインターンを通して本気で思ったのですが、最終選考で落ちてしまいました。

💬お盆に入り帰省をしていた自分は、ベットでうなだれるように絶望…
母親に共有し、泣き崩れ…

(時間が経過して思ったこと)
とにかく"悔しくて悔しくて"、全員見返してもっと強くなってやる!

心の声(学部4年/8月)

本当に行きたいと思った企業だからこそ、私は”デザイナー就活燃焼”をしました。これ以上続けても、身に入らないし、どこかに行けるかもしれないけど、もっと力をつけて見返したいという思いの方が強かったです。ただ本当にインターンとして受け入れてくれた企業には感謝しかなく、本当にお世話になりました🙇‍♂️
今でも相談させていただく方などもいるので感謝してもしきれません。

そんなこんながあり、100%行く気がなかった大学院に行く決心をします。(本題とズレるので省略)落選電話があった日の夜に安藤先生とzoomでお話をし、自分の強い意志を受け入れてくれたことを心より感謝しています。

-

私はこのインターンをnoteにまとめ、最後にこのようなことを書きました。

delyのデザイナーインターンで学んだことをまとめてみた。

少し反響をいただけて嬉しかったのですが、これは"自身に対する挑戦の意味合いが強いnote"でした。デザイナー就活に全敗しボロボロになりましたが、むしろ強い意志で次に進むことを後押しさせてくれる経験でした。
(興味ある方はぜひ読んで頂けたら嬉しいです!)


-修士1年 / 4月 - 3月

大学院に入学し、やることも意識することも大きく変化しました。

特に意識していたこと
①とりあえずやってみる精神!(←これ大事)
②自分が経験したことが言語化できるようにする!(←これも大事)

心の声(修士1年/4月-3月)

学部時代の経験から、これまでの自分ではこんな意思決定しなかったな
というエピソードがあるので、1つ紹介します。

6月にUI/UXデザイナーの長期インターンが始まりました。
当時3社からデザイナーインターンのオファーを受けましたが、自分がその領域で働いている想像がつかない、周りからなんて言われるかわからないような領域を選びました。全く知らない世界に飛び込むことの怖さもありますが、あの挫折した経験があったからこそ、この意思決定ができたのではないかと思っています。

💬今は、”いい意味で”デザイナー就活を忘れているかも?
作ること・人と関わること・何か成し遂げることが純粋に楽しくてそれだけで時間が過ぎていく感覚でしかない!!!

あの時の"デザイナー就活は楽しい!”ってこういうこと?
でもこれ就活じゃないし、直接関係ないよね…?

心の声(修士1年/6月)

-いざ、2度目のデザイナー就活へ!!!

大学院に入り様々な経験をさせてもらい、
この2度目は自信がありましたし、就活も上手くいくと思っていました。

ただ"就活”というプロセスに入った瞬間、楽しくなくないな…

心の声(修士1年/1-3月)

短期も長期インターンも含め、作る時間は楽しかったですが、就活は全く別物に感じました。ただ学部の時と大きく変わったことは、"等身大の自分で話すこと”ができたことです。いろいろな経験を積んできたからこそ自分の言葉で伝えたいことも無理せず伝えることができるようになったと思います。

ただ次の懸念点も出てきました。自身とマッチするような企業ってあるのだろうかという不安でした。それは面接を通して感じたことが多くありました。※フィルター多めで一部紹介します。

事例 01: 事業会社【2次選考でお祈り🙏】
この企業は2次選考がデザイナーではなくCTOとの面接でした。
お話をさせていただく中で、スムーズに会話は進むもののお互いの温度感・熱量・雰囲気にズレを感じました。

💬私の心の中

事例02 : 制作会社【最終面接でお祈り🙏】
この企業は最終面接まですごく相性も印象もとても良かったです。ただ最終面接でお話の最中に自分には合ってないな〜とすぐに感じました。それは自分の直属の上長になるであろう人との相性やCEOとの相性、求められるものに対する熱量に自分はついていけないと思いました。

💬私の心の中

偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、私はこれでいいなと思っています。私は、内定が1社しかなくても心踊るような素敵な1社に巡り会えればそれ以上に越したことはないと思っています。

💬あ〜合わないなと思ったら別に企業側に合わせようとしなくていいや、
無理に受かろうとしなくていいや。(面接中に思ったこと)

もちろん早い段階で内定が欲しけど…
行けるのは1社だし、極論その1社受かってしまえばなんでも良くない?

心の声(修士1年/1-3月)


結果、トントンと就活は終わりましたが、このとき思ったことがあります。
”あーなんとなく、"デザイナー就活に関するnote”でも書こうかな”と。


-2年前の"違和感”との巡り合わせ

就活が終わり、ふと思いました。「ここまでのデザイナー就活のプロセスをまとめてみようかな〜」と。無意識にそんなことを思ってしまいました。

けど…
2年前デザイナー就活に全滅していた自分は
本当にこんな記事を見たいのだろうか?

就活後の自分からの投げかけ

当時デザイナー就活は楽しくないと同様に思っていたことは、「SNS上では成功体験にフォーカスした記事しかないな。」ということです。
当時のそれらは自分にとって見ることのハードルがすごく高いものでした。むしろどんな失敗をしているのか、自分の現状に照らし合わせながら共感できる記事を見たいなと心の底から思っていました。
当時と対峙した時に、学部での経験がこの記事を書く原動力になりました。


 "デザイナー就活"は楽しくなくてもいい

私が当時知りたかった"違和感”の正体は、多分そこまで間違っていなかったと思いました。やっぱ結果論要素は強いと思って、「内定・お祈り」みたいに明確に突きつけられる世界線だから、上手くいったら嬉しいし失敗したら悔しい。

【ここ大事👇】
ただ"就活中においても外の世界に出て色々な景色を知る”ことは、今この時期からでも全く遅くないことは断言できます。私が思うに、この経験が多いほど"等身大の自分で"相手に届けることができると思うし、何よりすごく楽しいと感じました。
(※今就活中で間に合わないと思ったそこのあなた!私は経験した身なので良く分かりますが、騙されたと思って外の世界に足を踏み出してみてください。まだまだ全然遅くありません。むしろこれからです!)

ふと一瞬立ち止まり…

ゴールデンウィークが過ぎ、焦燥感に駆られる気持ちやネガティブになる気持ちにとても共感ができますが、まだまだ時間はあると今ならば思うことができます(当時の自分にもそのようにアドバイスします!)。
なので、詰まっているなら一旦立ち止まってみたらいいと思います。


-2年前(5-7月)の自分に一言!

焦らずに"色々見て・感じて・参加して・関わりを持つ"といいと思う!
まだ全然遅くないから、一旦立ち止まってみたらいいと思う



さいごに

私はデザイナー就活に対してポジティブなイメージを持っていてもいなくてもどちらでもいいと思います。それはその人が歩んできたプロセスが物語るもので、その経験や考え、出会った人との関係を大切にできればそれに越したものはないと思っています。

その大切さは、同じく22卒で就活全滅した経歴を持つデザイナーの@k_eda_rが丁寧にまとめてくれています!この記事とあわせて読んでいただくと、多角的な視点から解像度が上げられると思います。またこのような記事が増えることで救われる学生も多く需要しかないと思うので、ぜひぜひ…

最後になりますが、ここまでお時間を使い読んでいただきありがとうございます。特に学びになることは何も書いてありませんが、フッと気持ちが軽く、楽な気持ちになっていただける内容になっていたら幸いです。

ps.私たちだからこそ聞けることもあると思うので、"もし色々とハードルが高く感じてしまったならば"私たちに声をかけてもらえたら嬉しいです。
役に立てるかは分かりませんが、全力でサポートします🙌

ルート① : ryo_kaieda (デザイナー就活全滅→株式会社gaz UIデザイナー)
ルート② : rei_yanagida(デザイナー就活全滅→大学院→24卒デザイナー)

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