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“デザイナー就活”なんてクソ喰らえだ

先輩デザイナーのポートフォリオやインターンの経歴、キラキラとした姿でデザインしている姿を目の当たりにして嫌気を感じているあなたへ




このnoteは、デザイナー就活の"全ての面接"に落ちた私(@k_eda_r)の体験談を書き綴ったものです。
お祈りメールで崇拝され続けている人、これから就活の準備を始めようと思っている人、手を動かすことを止めてしまった人など、誰かしらの心の拠り所になれば幸いです。


前提知識として、先に私の経歴を簡単に書いておきます。

2018年:千葉工業大学に入学
2019年冬ごろ:なんとなく就活開始
2020年:本格的に就活開始・20社以上面接で落ちる
2021年5月:株式会社gaz(以下、gaz)にてインターンとしてジョイン
2022年4月:gazにUIデザイナーとして入社

私の人生より引用

惰性で始める就活

2019年冬、大学2年生も終わりかけの頃に「就活」なんてものを少しづつ考え始める。
噂レベルで「インターンした方が就職に有利らしい」とか「就活早めに対策した方がいいらしい」とかを耳にしたので、周りに流されやすいタイプの自分はその波に乗るしかねぇと思い就活をスタートしました。


やりたいことってなんだっけ?

就活をやろうにも、どの職に就きたいかで対策は全く変わってきます。私は元々3DCGに興味があり、就職先も映像系のところが良いななんてぼんやり考えていました。(大学に入った経緯も3DCGがやりたかったから)

ですが、2020年の初夏にCGのイベント『この人がきになる! CGWORLD編集長リレーインタビュー』(https://cgworld.jp/special/entrylive-online/vol1/channel/295/)を観て、人生で初めて挫折をしたことを今でも覚えています。

特に、CGアーティスト集団のUNDEFINED(https://twitter.com/undef_official)の方々は自分よりも年下の20歳前後(2020年当時)で「あぁ、この世界で戦っていくのは難しいな」と感じました。
理由はいくつかあるのですが本題とズレるのでここでは割愛します。

(めちゃカッコいい映像作っているのでぜひ観てください)

デザイナー面接、全滅。

2020年の1月ごろ、大学3年生の冬から始めた就活ではスタートダッシュが他大学と比較すると圧倒的に遅れていた。
3DCGから方向転換をしてUI/UXデザイナーを目指したものの、20社以上からお祈りメールをいただきました。そのうち、ある1社とは6ヶ月ほど面接を続けた末(生き地獄)、残念ながらお祈られました。


それもそのはず、2020年当時作っていたポートフォリオは今見ても圧倒的実力不足。

芝生に謎の黒男が何かを持って立っているメインビジュアル
レスポ、崩れてる

デザイナーになるにはもちろん簡単ではないし、低品質なポートフォリオを引っさげて面接やインターンへの応募しても受かるわけもない(早い企業だと1月2月には募集・応募等が始まっていた記憶)。
このままでは何者にもなれないのではないかと、焦りと焦燥感に苛まれていました。

※半年続けた面接では「生き地獄」と表記しましたが、担当の方はどの企業よりも圧倒的に寄り添ってくれていました。とても親身になって、やりたいことの言語化や他事業部の面接を提案くださったのでとても感謝しています。

スキルは後からついてくる

RPGの異常状態ダメージの如く、お祈りメールを受け取り続ける中、UI/UXの領域や2Dのビジュアルデザインに関してはひたすら手を動かして作っていても苦に感じないことに気がつく。

というのも、当時大変お世話になっていたReDesignerforStudents内で開催されていたイベント(?)に30DaysUIChallengeがありました。そのイベントはタイトルの通り、UIに関する課題が継続して送られ続けそれらをこなしながらスキルを上げていくものです。

当時は自分の脳内で創造したものが可視化されて、Figma上で触れるところまで作り上げることに達成感を感じていました。

合計30個の課題があったのですが、最後まで達成できず確か27個ぐらいやったところで現職のインターンが決定したので一時中断しました

結果ではなく過程を評価される

高校まではテストの点数や部活動での成果、すなわち100点満点にどれだけ近い点数を取れたか、部活動で全国大会に出られるほどの結果を残せたか、といった相対的なものに評価を与えられました。
しかし、大学・社会人になると少し異なり“どのように思考・検証”してその結論に至ったのかの過程を求められていました。(少なくとも私の環境では)

今思い返すと、高校生までの“結果を出さなければならない”というものがある種のプレッシャーになっていて本来の力を発揮できていなかったのではないか?と考えています。(実際、受験勉強が苦手すぎて1浪しました)

高校時代まで:結果を出す(結果>過程)
大学から:結果に至るまで過程をわかりやすく説明する(結果≦過程)

未完成でもいい

前章と内容が矛盾するかもしれませんが、私は何かしらのアウトプットをするときクオリティよりもスピードを重視しています。

『早く行きたいなら1人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け』みたいな言葉をよくTwitterで見ます。(出典わからん)
この話は二項対立的な捉え方よりも時系列的に捉えた方が良いと感じていて、60%までのクオリティをスピード感持って1人でやり、100%に近づけるためにはみんなの知識を集約してクオリティ高く仕上げることが最終的なアウトプット的にもメンタル的にも今のところ良さそうです。

なので、未完成でもいいというか"手戻りが少なくなる + スピード感出すので時間にゆとりがある"という意味では、むしろ未完成の方がいいんじゃないか?とかとか。
※もちろんアウトプットの種類・性質によって異なります

未完成の状態でも人に見てもらうことで加速度的にクオリティが上がるかもしれないし、不安が払拭されるかもしれない。困った時は最も信頼できる人に声をかけてみてください。


ここまで読んでくれたあなたへ

ここまで長い文章を読んでくださりありがとうございます。(ただスクロールするだけして最下層に来たあなたにも感謝します)

あなたが得意なやり方で、やりたいように手を動かし続け、たまには手を止めて周りを見てみる。
郷に入っては郷に従えなんて言葉がありますが、自分の力がフルで出しきれない郷ならば出てしまえ、と思ったり。


スーパー手前味噌ですが、私が出演した弊社PodCastでも似たようなことを話しているので気になる方は聞いてみてください。


この記事は、大学時代の同級生レイレイ(@double_rei507)との連動記事です。いずれ公開されるレイレイの記事もお楽しみに。

2023/05/28追記
レイレイの記事が公開されたのでこちらも合わせてご覧ください!


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