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真理の沈黙 原理って


全一統体
発顕還元
全個皆完
存在
対立
易不易
物境不離

12回も印刷された『七つの原理』を拝読していて、私にはこの本の内容を納得できることはないと思う。読めば読むほど暗くなり、しんどくなり気分が滅入るのだ。

上に書いた原理、無限循環・有有無無の二つを後から追加したものが『くらしみち』に導かれる・・という流れが一番わからない。

じゃあ、倫理の全ての本を読まなきゃ・・とはならない。『万人が幸福になる法則。誰でもやれば必ず成功する。』とぶち上げておいて、旧来からある定理に通常使われない漢字をこじつけたように造語していく。神や偉人や天才・大富豪・奇跡体験・悟り・見えない・次元・・雑にすぎる。

実験によって証明したなら、その実験経緯を詳細に見たいものだが・・・

自然や宇宙が人体の生理に影響を与えているのは事実。


確かに自然の動きには、人体に大小の影響を与えている。それは他のすべての生物もそうなんだろう。

その自然はニコラ・ステラやアインシュタインたちによって、数学的理解の挑戦を受けてきた。すべての哺乳類の体毛のデザイン・・パンダやヒョウなどの絵柄のことだが・・は一つの数式で解けるらしいし。

ただ倫理でいう原理は、観念論というか哲学的というか『証明ができない』だからそれを否定もできない。例えば『全は一』をどうやって?(最近の物理学では否定されもする)こういうものをこねくり回す暇があったら、もっと普及にリソースを使うべきではないか?

倫理では基本書として月刊の『職場の教養』という小冊子を出しておられる。隅々まで編集者の気持ちの入った素晴らしいものだ。

会員の70%はこちらを読まれている。内容も良い。じっくり読めば感動さえする。

※ただ、やはり道徳や徳目には根本的に矛盾があり(倫理だけではない)そのすべてを実行することはそもそもできないのだ。ベンジャミンフランクリンが一生かけて挑まれた有名な徳目13も完全に失敗しているのだ。
 そういう意味では『菜根譚』は、堂々と矛盾する徳目が書かれているので気持ちがいい。

 1 食事は丁寧に味わおう
 2 腹が立ったらしばらく待とう
 3名前の由来を知ろう
 4多面的に物事を見よう
・・・などなどやっとられんのですよ。だから、どんどん忘れていって良いとも思う。
『・・・した方が良い』のが多すぎて、真面目な私など神経がやられるのだ。
逆に言えば、倫理の人たちはほとんどやっていないのだ。やっていなくても読めばやったような気になる。

私たちは、これをこそ恐れねばならない。

やることを絞る。そしてそのことは、期日・時間帯・具体性・数値化・文書化できねばならないのだ。

それができないから口先だけで『倫理で私は変わった』などと言わなければならないのだ。

倫理で言われることはすべて、他所でも言っていることばかりだ。

だからコンテンツとしての倫理は、丸山先生が学んだ・組み替えた・編集したものなのだ。発見は無いのだろう。

 私たちは、アニメのOPなどポップなものから音楽が好きになる。そのうち飽きて、本格派のクラシックやレゲエ・ロックなどに流れていく。
 
 丸山先生は仏教が嫌になって、倫理を始められたようだ。だが、その骨格はやはり仏教と後は雑学。
 私たちは、『ポップな仏教』(バイブルが日本語で書かれているのを見てもお経さんよりわかりやすい)たる倫理を経て、仏教に至るのかもしれないなあ。

 廃仏毀釈・敗戦を経ても日本人の社会的価値観は仏教の影響を大きく受けている。それらを体の隅々から追い出せはしないのだ。


徳目は性格だ。

 倫理は生理や心理に根差したものでなければならぬ・・とも書かれているが、宇宙・次元と言われるとどうしても空を見上げてしまう。私たちが幸せを思うとき、地上を見なければならない。

 即行即止・・だが充分に準備をしなければならぬとある。
 
 行動を具体的アクションと読み替えるなら、準備は情報・感性や思考のことのはず。

 会員は、スグやれ!ハイかイエス!ともいうが分析や検討も必要だろうに。ただし、彼らは現実社会では倫理のことは忘れて自分の価値観に沿ったことをやっている。

 早いもん勝ち ・ 急いてはことを仕損じる
 徳目には、こういう矛盾がいくらでもある。
 先人の知恵の結晶でもない。

どのような徳目を利用するか?そんな考えなどない。

意の人は、速度と行動力で成功し、失敗する。
情の人は、やさしさで成功し、失敗する。
知の人は、準備で成功し、失敗する。

ただそれだけのことだ。

人の幸せに、徳目は不要かもな。

言い換えれば、徳目を人にいうのは自分の価値観の押し付けだ。

『一番先にやれ!』と言われた子供が、別の機会には『みんなが終わってからやれ!』と言われれば混乱するのだ。

夫が改めれば妻も改まる・・それはわかる。だが、妻には夫以外にも関係者は沢山いるのだ。

今日は最良の一日・・良い言葉だ・・苦難は幸福の門・・ええと今日はどっち?
日々これ好日と、ピンチをチャンスに・・ではあかんの?

病気は生活の赤信号・・わかる。だけど先天的体質や環境もある。
 私など工場で喘息をやったが、『性格が悪いから喘息になる』と母に言われた。工場辞めたらピタッと止まった。その後その工場から私に近い人だけで20〜50代5人が癌で亡くなった。まあ私の性格が悪いのは認めるが。
 夜勤をやると体調も悪くなる。一週間ごとにシフトが変わっていた。詰所に『規則正しい生活をしよう』と貼ってあったが。
 人間はずっと太陽が出れば起きて、夜は飯食ってセックスだけして寝ていたのだ。人体の自動スキャンは24時間どこかを2時間ごとに行われている。朝勃もそれが理由だ。

  人類の安全のためには誰かに起きていてもらいたいし、そのための25時間サイクルが与えられてもいる。冬と夏では日の出のタイミングも変わる。

 だが、あなただけは、24時までには、特に2時から7時までは寝ているのが宜しかろう。理想は22時から6時だ。さらに夜は8時までに食事は終わらせよう。豆腐や納豆ならまだしも。


最後まで、お読みくださりありがとうございました。


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