見出し画像

歯医者さん・・のリアル。歯医者さんは幸せなのか? 歯科医師の闇・前編。

 昔、石田純一さんの『愛と平成の色男』で昼間は歯医者さん・夜はトランペッターという主人公が描かれていた。

歯科医師の闇 歯科医になるコスト

 『コンビニよりも多くなって歯医者も経営が大変なのでは?』とか言われるが現実にはコンビニや美容院・飲食店さんよりも遥かに安定している。

 まず、歯医者さんになるには基本的には
1 歯科大学6年
2 国家資格合格 合格率は50−70%なので高いように思えるが1の時間を考えると・・よっぽどな人が多いだけで、真面目くんなら受かる。
3 一年インターンシップ
のコースを辿る。

 で、卒業したら『代診』という他所の院長の下で働く。

 ここで自信がついたら独立・・となる。開業歯科医の誕生だ。

例えば大病院なら、あらゆる診療科の医師が必要だ。だが、歯科医はそれほど要らない。

私立大学出ることを考えると、ざっと数千万円は掛かる。
開業時、レントゲンや診療チェア(皆さんが横になる椅子)テナント、衛生士や広告代・・これも数千万円。

高校出て10年かけて一億(親半分・自分半分ぐらい)かけて、到達する場所が『開業歯科医』なのだ。

だから親が金持ちであることが絶対条件になる。社長さん・お医者さん・農家(田畠を売ったり転用したり)。親が歯科医師の場合は同じ医院を引き継ぐので楽。

要するに金持ちボンボンなので、子供の時から遊んじゃう人もいる。

歯科医師の闇 医師との収入格差

 歯科医師と医師には格差がある。私の感覚では、レセプト・・端的に言えば労働時給のようなものだが・・では、歯科医師は医師の半分ほどなのだ。その代わり・・・。同じ労働時間で社会保険治療なら歯医者は医師の半分だということだ。

歯科医師の闇 医師への劣等感

 歯科医師の子供が医師に、医師の子供が歯科医師に。医師の弟が歯科医師に。成績が悪いと歯科医師に・・。要するに医師は歯科医師を低く見、歯科医師は医師にコンプレックスを抱いている。格下感があるのだ。いや、ほとんどの人がそうだ。異論は認めない。

歯科医師の闇 保険治療患者の手間

 保険治療をすると、何回も通院しなければならない。患者側にすれば馬鹿馬鹿しい手間がかかる。『いや、一回でやってくださいよ』そんな経験は誰にもある。だが歯科にも事情がある。『1ヶ月に一人の患者の治療費として、国民保険・社会保険の受け取りを制限』されているのだ。全体のパイを考えて控えめにしろというわけだ。地域によって違いはある。これに逆らうと各所から圧力がかかるようになっている。歯科医師にとっては、脱税よりも怖い。

歯科医師の闇 患者は情報を得られない

 『口コミサイト』というのがある。ご理解いただけるように、ランキング上位はお金で買える。また近隣の歯科医からの投稿もあるわけ。だから、患者には正しい情報は手に入らぬ。このように平気で人を騙すサイトの運営のメンタリティーは?

歯科医師の闇 奥さんが美人

 歯科医院に行くと、若くて綺麗な女性ばかりではないか。大学時代から歯科大学生はモテる。金持ちの子弟なので、基本ルックスも良いし経済力もおおよそ期待できる。そうなると、そのような女性の中でも競争力のある・・つまり美人で頭が良くてええとこのお嬢様が奥さんになるということだ。

 パチ屋の奥さんとつるんで、ブランド物や海外旅行に忙しい。浪費家の奥さん。子供服や教育費にも同質のマウントバイアスが掛かる。


歯科医師の闇 歯科医師だけのための特権制度

 租税特別措置法26・・これが週刊誌ネタにならない?のは意外ではある。
おそらくはレセプトを抑えるための便法だが・・国民にとっては深い闇と言えよう。ざっくり言うと、事業主は利益を元に所得税などを計算するが、ある条件・・大半の歯医者さんはそれに該当するが・・本来40%の利益を30%で申告することができるのだ。

歯科医師の闇 節税すると借金が増える

 今度歯医者さんに行ったら、チェアの数を数えよう。3台以内なら。保険治療4,000、自費治療1,000で売り上げ5,000万・利益2,000万が想定できる。
 そこから、外車や税金やローンや貯金や子供の学費を払うと月50〜70が手取りになる。これがリアルだ。歯科医師自身がお金を使うことはあまりない。
 チェアが4台を超えてくると、措置法の枠内に入れないので一般と同じように所得計算をすることになる。だから、少々怖いスパイラルに入ってしまう。

 利益が上がる→税金高い→お金を使って節税→借金が増える→利益を上げなきゃ払えない→最初に戻る。

  

 歯医者さん自身は頭が良い。問題なのは、こう言うことを考える時間がないことなのだ。


歯科衛生士の闇 給料が上がらず夜のお仕事へ
 
 特に措置法の医院では、(収入にブレーキをかけるから)歯科衛生士の給料は上がらない。10年経ったら新入衛生士の給料の方が高いことさえある。ここのところは衛生士さんにとって、ゆったりが良いかお金が良いかの判断が必要だ。 

 一般に比べて歯科医院の業務はほぼ定時で終わる。だから、そこが終わってからラウンジやスナックでアルバイトに出る衛生士や歯科助手は案外多いのだ。最大の理由は歯科衛生士の給料が一人暮らしをするには安すぎるのだ。措置法の闇はいくつもある。

歯科衛生士の闇 あたる
 
 歯科医院は、ほとんど女性ばかりが働いている。患者として行く時は、衛生士さんはマスクをしているので可愛く見える。また彼女らの鼻息が私の頬に掛り・胸が私の肘に接触することがある。困る。



最後までお読みくださりありがとうございました。


よろしければサポートお願いします。世界中の子供たちを彼らの親から守るために使わせていただきます。