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我が社は人と自然を守ります?

今回は、これの続き。


見込み客はあなたの冗長なセールスレターを読まない。


本日はセールスレターにおける『追伸』だ。

セールスレターだけでなく、手紙やメールが長いと見込み客は読まない。

だから、一番下まで目線を落とす。スクロールしてしまう。

だから一番最後で、ダメ押しする必要がある。

特に言いたい結論をここで言う。

『物凄いプレゼントを見逃していませんか?』

『先に、10万円分の特典をお伝えしましたが』

迷っているかもしれない・読むのが面倒な見込み客に伝える。

肩を揺さぶって。

あなたの理念を涙ながらに訴えるのだ。

これまで、商品の魅力やベネフィットを中心に書いてきた。

ここでは、あなたの情念を込めよう。


追伸の最後に

1 あなたを大事に思っているかのような追伸。

 『時節柄、寒くなりますのでお風邪などお召しになりませんよう。』万人向け。
 『ご愁傷様ですが、お気落としをされませぬよう。』葬儀社。
 『若い時の1年など、何の損がありましょうか?』予備校。

2、本文と関係のない話題。距離を縮める。

  『先日、名古屋でおいしい鰻料理屋を見つけました。お忙しいとは存じますが、よろしければ一緒にいかがでしょうか?』
 『先日、息子が恋人に振られたとのこと。久しぶりに一緒に飲みました。上品でシックであなた様にピッタリのバーでした。ご一緒できないでしょうか?』

3 社会や人を大切にするって言われたら・・・キュンとくるよねえ。


 著名企業の理念。 こう言うのを追伸に持っていきたい

キリンさん

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

スターバックスさん

人々の心を豊かで活力あるものにするためにー
ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから

HISさん

自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する。

TOTOさん

奉仕の精神でお客様の生活文化の向上に貢献し、一致協力して社会の発展に貢献する

ローソンさん

私たちは”みんなと暮らすマチ”を幸せにします。

サイゼリアさん

人のため 正しく やさしく


綺麗事に見えるかもしれない。ただ、ガンガン売り込まれて最後に何かホロっとさせられる。最後は情に訴えて。

『我が社は、人を幸せにします』みたいなことを書いてあれば。

何だか、見込み客のあなたも間接的に社会貢献をしているような気がしてこないだろうか?

ハッピーハック

世界中の子供達と、昔子どもだったあなたを守りたい。
最速最短であなたを幸せに。


追伸の考え方。

 上で見たように、社会や自然やあなたへの思いやり・優しさ。距離感を縮める。社会的に意味のあることをやっているとの主張。これらは、メリットとか損得の話を本文で散々やってきたことへの罪悪感を拭うためでもある。悪い奴こそ善人ぶりたがるのはこれ。コンビニの寄附も、社会に役立つ存在であるとともに罪悪感の払拭でもある。

 『日本に原爆を落としたのは、ちょいと申し訳なくもあるなあ。それでも、戦争がな長引けばもっと人が亡くなるんだからやって良かったよ。』

 『木製家具がたくさん売れたら森林伐採する事になるなあ。その代わり、端材を使って自然に優しい木製のおもちゃや割り箸でSDGsに役立っていますよ。』

 『薬の開発は、莫大な実験動物の犠牲に成り立っている。でも、当社は保護団体に毎年寄付をしています。動物虐待反対。』

 『アメリカの牛肉を日本人に食べさせたいなあ。よっしゃ、日本人のタンパク源の捕鯨を邪魔したろ。鯨は知能が高いんでかわいそうでしょ?』

ここで言う罪悪感を感じるのは見込み客なのだ。また、あなたも罪悪感を感じている。買うこと売ることに罪悪感が横たわる。

 女性が商売をしたくない・・その理由の一つに罪悪感があるのだ。『ステーキを食わせろ!毛皮を着せろ!ワニ皮を持たせろ!』そのようなあなたのエゴな欲望を満たすために、苦痛と恐怖の断末魔を課せられた動物たちに罪悪感を持つはずだ。
 人間は生きるために殺す。

セールスのためには、そのような罪悪感を外すのもテクニックなわけで、一旦は、その罪悪感を表面化させた上でそれを削る。


それによって、見込み客の購買は前進する。

『牛ちゃん、ごめんね。あっでも美味しい!』てなもんで。


追伸まとめ

 長いセールスレターは読みたくない。からの一番下だけを見る人も多い。特に意の人。

 今まで書いてきたことの結論を短く書く。

 見込み客への気遣い。

 見込み客と近しくなる。

 買う事によって、間接的に社会貢献をしていると思ってもらう。理念。

 罪悪感を拭う。

 メリットや合理性を謳ってきたが、それ故に買わない考えもあるが感情や心情に訴えてダメを押す。

※ 経済成長快調(日本の場合は、ベトナム・朝鮮戦争。女性の消費。)の時は、何をやっても業績は上がった。汗をかけば皆が登りエスカレーターにのっていけたようなものだ。
 平成初期に始まった長期不況の今こそ、マーケティングやコンサルティングの実力が発揮されるべきなのに。それらは反社会か詐欺に落ち、真面目な人たちは沈黙している。男性の元気がなくなった現状、女性の起業圧しか日本のポテンシャルが残って無いのではないか。経験も自信もなく、人の気持ち(=見込み客の気持ち)など考えたこともない日本女性に何ができる?そう言う意見もあるだろう。
 だが、男性社長や経営者に何のノウハウやセオリー・メソッドがあったのか?『経営』を環境に関わらず誰でもができる再現性のある学問に押し上げた人はいるのか?皆無だ。経営学や帝王学は、体系化されたものではなく行き当たりばったりのものだ。経営を教えることなど誰にもできない。各個人が、自分が借りたお金を使い試行錯誤しながら時に体力勝負・時に超人的な精神力を発揮してきただけなのだ。要するに、『生身の人間が、鈍臭くやってきた。』のだ。世界に誇るトヨタでさえ、今も荒波にいて一つも間違えることもできない。安穏ではない。
 アラフォー独女に言いたい。世界中の女性は、歯を食いしばって頑張っている。その上でこそ、美味しい食事・楽しいおしゃべり・自由な恋を楽しめるのだ。男女平等を言うなら、93:7の社長男女比をひっくり返してみろと言いたいのだ。男性に勝てと言っているのではない。実力で並んでみろと言っている。男性はだらしないが、ならば男性に元気を与える商品やビジネスを。

最後まで、お読みくださりありがとうございました。


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