「新しいアイデア」と「クラファン」の関係。クラファンってもう10年経つんですって。
クラウドファンディング、通称「クラファン」は、アメリカでKickstarterという「モノ」に対するクラファンサイトをスタートさせた事で、本格的になっていったと認識しております。
日本では
いまだにクラファンという言葉も知らない人や
クラファンとは、その人のやろうとしていることに寄付すること
いわゆる資金調達である
など
ちょっと最近のクラファンとは違う認識をお持ちの方もいたりしながら
はや十年が経つそうです。
売上的には、コロナ禍で一気に伸びて
クラファン全体の売上が年間で600億円規模に到達したような気がします。
➡ちゃんと調べます
そんなクラファンですが
始まった当初は
「新たな発明に対する資金調達」
ということで
アメリカで「新型の電動スクーター(自転車?)」に数億円の資金が集まったニュースをみて
比較的簡単にアイデアがお金になる時代
がやって来たんだと、記憶しております。
また
海外のクラファンと日本のクラファンの違いがありまして
海外のクラファンは、当初の「研究の為の資金調達」というイメージが残っており、応援した商品が半年から1年届かないこともざらにあるようです。
当然、届かないというリスクもあります。
そんな資金調達型のクラファンだと、日本国内では成功しないと思ったのか?
日本のクラファンは、MakuakeやCAMPFIREを始めとする
「完成した商品の応援購入」
という形に落ち着きつつあります。
Makuakeは完全にクラウドファンディングという言葉をやめて「応援購入」という形に振りきってますし
他のクラファンも「資金調達」から「商品購入」へ移行している感じです。
そうなんですよ
クラファン当初は
「潰れそうなラーメン屋さんを救う」とか
「廃棄になってしまうお肉をなんとかしたい」
「かわいそうな保護犬施設に寄付して欲しい」
などの救済系も多く見られましたが
応援する人達の心理としては
やはり
ちゃんとした「リターン」として戻ってこない
と面白くないと
悟ってしまったようです。
ちゃんとしたリターンとなると
尚更
「リスクが少なく安心感のある商品」が最適となるのですが
ここでも応援購入の落とし穴がありまして
それは
新しいものなので、なんだからわからないけど、売れてるし、期待を込めて購入してしまった
とか
誰よりも早く、新しいものを体験したい
など
そんな気持ちにさせてしまう
新しい発明でもアイデアでもなんでもない商品が
魔法の言葉で、新しく生まれ変わってしまう
というような商品が、チラホラ見受けられます。
◆タイトルの凄さ
数年前によくあったのは「日本初上陸」「革命」「唯一無二」「奇跡」などのタイトルで煽り
➡現在は革命や唯一無二、奇跡はNGなはず。
特に、日本初上陸で海外でものすごく売れてるみたいなガジェット系が爆発的に売れたりしてました。
私も以前、10万円以上する3Dスキャナーを購入しましたが、商品が到着してもアップロードが出来ず、問い合わせしても、全くの塩対応でそのまま使えずに終わったことがあり
➡皆様怒りのメッセージをしてました。
そういうプロジェクトを、よくよく調べると
メーカーや会社規模ではなく、ただの個人で並行輸入して連絡もほぼ出来ないような事があったり
確か、Makuakeでは3億円集めた「超音波の食器洗浄機」が課題広告みたいな形で、全然大したことなくて炎上していたり
「購入した方が悪い」という図式になりがちで
なかなか新しいアイデアを応援するリスクは
やっぱり
クラファンだから、取り締まりようがない
と感じております。
それでも、クラファンサイトの審査はしっかりやってるみたいですが、抜け道があるんですよね
そして
クラファンに限らずですが
言葉の力って本当に凄くて
タイトルひとつで売上が何倍にも変わる
んだなと関心しております。
もちろん、画像や動画も大切ですが
言葉って凄いです。
ある意味洗脳ですよね。
◆新しいアイデアとクラファン
そんなこんなでクラファンは10周年を迎えました。
もちろん、今までにない新しいアイデアが世の中に出ていくプラットフォームになったことは
挑戦する私達に取っても、非常に有難いことなんですが
そもそも
このクラファンが好きなお客様って
新しいアイデアやものが好きな方が多いはずなので
十年も過ぎたら
すでに飽きてしまっている気がします。
そして
インターネットの発達した時代ですので
この新しいアイデアやものが
本当に価値があるか?
をしっかりと調べてから応援しているなと
感じております。
◆海外ECサイトの躍進
十年前と明らかに違うのは、海外の商品を簡単に買えるということです。
AliExpressやEtsyの海外サイトや、Amazonでも海外の商品が増え、明らかに転売しているECサイトも見受けられます。
販売価格はおよそ三分の一だったりするので
魅力的な商品であれば、クラファンでも成功するかも知れません。
ただ、実際にものをみるまでは
危険なので、現物をみての判断をおすすめします。➡説明書などもチープなので変える必要があるかも
そんな時代ですので
クラファンのアイデアを、何個か海外のサイトや国内のサイトで検索すると似たようなものがあったりします。
その時点で、クラファンサイトから買いたいというお客様や、海外からの購入は不安というお客様以外は
新しいアイデアではないので、買わない
となるはずです。
◆結論
新しいアイデアとクラファンの仕組みは、すでに飽きられてしまったかも知れません
そして、そんなに沢山の斬新なアイデアは湧いてこないかと
思いつつ
まだまだ
脳みその片隅からアイデアを絞り出して
なんとかクラファンのさざ波に乗っていこうと決心する自分がおります。