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腎40のメモ:闘わないで楽しい入院生活

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2017年秋に原因不明の腎機能低下により入院することになったアレクサンダーテクニーク教師のヨウコが「闘わない」「主体的に取り組む」をモットーに楽しい入院生活を通じて自己再生する過…
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2020年10月の記事一覧

16 隣人さんが!連続ドラマですか??

16 隣人さんが!連続ドラマですか??

昨晩の向かいの子昨晩、また向かいの子が具合が悪くなって、バタバタして大変だった。夜中に隣のIさんと、何度か「呼ぶ?」って相談してナースを読んだりした。途中で落ち着いて眠ったから安心した。お母さんがいなくてさみしいのじゃないかなって思った。面会時間が終わった後、一人になってしまうし。
彼女は耳が遠いから看護師さんが大きな声で話すからよく聞こえる。看護師さんの声は優しい。ほんとに癒される。きっと見守っ

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15 隣人案件:ほろりと来た

15 隣人案件:ほろりと来た

昨日の朝の出来事点滴の薬を引っ掛けるスタンドには、薬剤のコントロールをする箱のような装置がついていることがあって、何ミリリットルを何時間で落とすという設定が表示され、点滴が終了したときや、予定通り薬が落ちてないなどの問題があるとき、ピーピーとなってお知らせしてくれる「おりこうさん」なのである。

入院初日の夜、消灯の後しばらくしてから、隣の人のベッドから大きなピーピー音がして(なんだこれは?携帯電

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12 ステロイドパルス開始:病気の解釈とフィールドワーク

12 ステロイドパルス開始:病気の解釈とフィールドワーク

ステロイド治療開始昨日からステロイドパルス療法なる治療が始まった。細かい診断はさておき、いずれにしても治療法はこれだけだし仕方あるまい。
ステロイドというのは、腎臓の絵で見ると、腎臓さんのお帽子のように見える小さな臓器「副腎」というところから出るホルモンで、もともと体にあるものです。副腎はほんとにかわいいです。腎臓愛、生まれると思う。お帽子かぶった腎臓を解剖図で見たら。うん。

で、ステロイドの「

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11 腎生検における腎臓愛

11 腎生検における腎臓愛

腎生検は何をするか(隣人患者の悶絶マッサージを聞きつつ書く)
腎生検が無事終わり、昨日から今日の朝までベッドのまま身動きは制限されていた。覚えてるうちに書く。

そもそも、腎臓の生検は何をするかというと、背中から腎臓に向けて針を刺し、地層調査のようにボーリングして、ボールペンの先ほどの細長い組織を取り出して組織を顕微鏡で調べる。組織には腎機能の主役を成す単位「糸球体」がきちんと取れていないといけな

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