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食トーク振り返り&補足①農産物編

つい先日、食トークを開催しました。

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みらいのたね✕ともに メンバーで

それはそれは‥色んな話をしました!

忘れぬうちに!記録です。

何回かに分けて、記事にしていきます。

今回は、農産物について、私の頭の中整理も兼ねて、記録します。

野菜は体にいいし毎日食べたいし、、

やっぱり安心安全って‥気になるよね〜

農薬とか化学肥料って実際のとこどうなのか‥

ここらへんのゴチャゴチャをちょっとまとめてみます!しばしお付き合いくださいませ。。

◉有機栽培(またはオーガニック農業)とは?

「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」。

簡単に言うと、「化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使わない、環境にやさしい栽培方法」。

ここまではなんとなく、イメージできますよね。

見落としがちなのが、以下👇

有機栽培では、化学的に合成された農薬を使用することは禁止されているが、
すべての農薬が禁止されているわけではない。

(天然原料によるものはOK!化学合成されたものはNGという考え方です。)

微生物を有効成分とする殺菌剤など、「有機」表示のできる農薬が指定されている。

また「有機栽培」は農薬の成分も全てが「有機」というわけではなく、天然原料であれば「無機物」も含まれている。


◉特別栽培農産物とは?

農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」によれば「特別栽培農産物」の定義は以下の通り。

 農産物が生産された地域の慣行(一般的な)レベルに比べて、
農薬の使用回数が50%以下、
化学肥料の窒素成分量が50%以下。

  簡単に言うと、

基準に則って、農薬や化学肥料の使用をおさえた栽培方法でつくられた農産物。

あ、横向きになっちゃった。(笑)
特別栽培との旨明記ありますね。


◉自然農法とは?

耕さず(耕起)、除草せず(除草)、肥料を与えず(施肥)、農薬を使用せず(農薬)に作物を栽培する方法。

※ただし・・・自然農法の手法は、実践している人によって違い、明確な定義や基準があるわけではない。(表示も独自のものになると思います。不耕起栽培、とか、海藻農法、とか生ゴミのクズや油かすなどオリジナルブレンドで土づくりしました、とか。)

 自然の中には、虫も生きているし雑草も生えている。 本来自然が持っている力を最大限に生かし、作物を栽培するのが「自然農法」。

3つの中では一番、人為的・化学的な部分から離れた、自然的な農法と言えそう。


・・・で、ややこしいのがこちら。無農薬栽培の話。

✿無農薬栽培とは、その名の通り、生産期間中に全く農薬を使用しない栽培方法。

農薬を全く使わないんだから、と、収穫後も全く農薬を含まない農産物をイメージする人が多いかもしれないが、実際には土壌に多少の農薬が残っていたり、他の畑から飛散してくることも考えられる。完全な無農薬というのは、ほぼ現実的ではない。(ここがややこしい・・・)

→なので、誤解を防ぐため、現在は「無農薬」という表示は、してはいけないことになっている。

なるほど、、。

では、、

◉結局何を選べば?どこをみたらいいの?どうしたらいい?


1、いわゆる「明確な基準の元、安心安全のお墨付き」 は、第三者からの認証を受けた証である、有機JAS表示や特別栽培など、マーク表示があるもの

有機農産物と有機畜産物、有機加工食品を「オーガニック」として表示(販売)する場合、生産者や加工業者は、登録認証機関の検査・認証を受け、有機JASマークを付けることが義務付けられている。

特別栽培農産物に関しては都道府県なとが認証機関となる。認証の基準や申請の流れなどは農水省からのガイドラインに従うこととなっている。

→とにかくきっちりとした安心安全を求めるならマーク付きを選べば間違いはない。ただし、ちょっとお値段は高め。

2、特にマークがない場合は?何を見る?

いわゆる、一般的な農産物(農薬や化学肥料を使用している)についてですが、

結論から言うと、スーパーや八百屋さんに並んでいる時点で、お墨付きこそないものの、何かしらバイヤーさんのチェックがきちんと入ってるので、基本的には大丈夫!

①店頭やホームページ、商品ラベルなどによって産地や生産者・販売者がきちんと明記されていれば基本的には🙆

②パッキングやラベルがされていない、そのままの農産物でも、「家業が農家です」とか田舎に住んでいて畑の事情が明確であるなど、個人的によく知っている作り手さんである、などという場合も、安心度は、このほかでなし。

※ちなみに、一般的な慣行栽培の農産物について、見た目だけで安全か危険かを見分けるのは限界があります。土付きで不揃いだから有機的・自然的な農法だとも断言できないし、キレイだから農薬や肥料が過剰だとも限りません。

そもそも、農薬使用だからすべて危険とも言い切れない。適切使用かどうかが重要です。


3、結局は、下ごしらえさえちゃんとやれば🙆

どんな農産物にも言えることですが、食べる前に下ごしらえのときに、清潔な水道水でよく洗ったり、外皮や外葉を剥ぐと安心。(←表面についている汚れや農薬を落とせるから。)

小さな子が口にするなどといった場合で、不安なら、茹でこぼすのも○。
アクなどを除き、食べやすくする意味でも効果的。

◉最後に・・・

いろんな考え方がありますが・・・
日本で暮らす限り、どんな農産物でも、衛生的に不安な井戸水などでなく、きれいな水道水を使って、適切な下処理さえちゃんとやれば、直ちに健康被害が出ると言うようなことは、ほぼないと思っていい(もちろん、生産者のモラルがちゃんとしてることが前提ではあるけれど・・・)と言うのが私の考えです。

(ただ、農家さん自身が、作業の過程で飛散した農薬を直接浴びてしまって健康被害が出るとかいう話は、案外聞く話だったりします。適正使用なら、農薬や化学肥料は、収穫される頃には光や紫外線で分解されたり、水で流れたりする。
※一部果物などは、出荷の際に防カビ剤などを表面に散布する場合もありますが、これもしっかり洗浄&皮をむけば基本的に問題なし。

例えば「●キジェット」などのような殺虫剤など、人体やペットにかからないように」って注意書きありますよね、あれと一緒です。化学肥料や農薬だって、生体に直接入るのは、やはり大なり小なり問題があります。)


農薬に限らずどんなものも、適切に正しく使えば薬だが、過ぎると毒

(自然に帰る有機堆肥だって、ちゃんと発酵熟成させずに使うと、土壌や地下水汚染の原因にもなる。細菌やウイルスなども怖い!!)


私たち消費者は、やみくもに「農薬はすべて悪」という認識を持つのではなく、一定の、適正な農薬の使用によって、安定した農作物の供給がもたらされていることを理解する必要があるし、


有機だから安全、国産だから大丈夫、などと、表面上のイメージだけでなんとなくとらえるのではなく、正しい知識を身につけて、主体的に選択する必要がある。

それが、良い生産につながり、良い循環を産むのだと思います。


◉おまけ?補足

安全基準や検査体制が明確。
表示がとても丁寧でわかりやすい。

などといった理由で、個人的には、コープ商品がオススメです❤️


私が利用している宅配のチラシを例に。。

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商品の上に、どんなタイミングで農薬を使ってるかがちゃんと書いてあるし、
企業内での基準などもちゃんと説明書きがあるところなどが、私は好きです♩

値段も、一般的な有機(オーガニック)食材に比べると、べらぼうに高いわけではないので‥(もちろん、激安スーパーよりは高いけど。)

選択肢の一つとして、オススメです!


また、信頼できる仲良しの農家さんを見つけたり、自分で家庭菜園を楽しむのもありかなと思います。
生きてる限り毎日続く食生活。

せっかくなら、楽しんだもんがちですよね❤️


いただいたサポートは、このnoteのおよび、私が代表をつとめる地域団体「食と農の学び舎BASE」の運営に充てさせていただきます♩