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寝れない夜に【詩】

寝れない夜に


ひとは何を思うのだろうか


自分の未来を案ずるのか


大切な人を思うのか


日々の感謝を感じるのか


それとも眠りにつけない苛立ちか



自分ひとりの力では太刀打ちできない現実が


世の中には存在する



明日が来るのかさえも分からない


がらがらと音を立てて


足場が崩れ落ちるかのように


目に見える風景は色を失い


心は潤いをなくし


いままでの日常が変わってしまう時がある



いま、生きている


息をしている


そのことをただ感じるだけのいま



わたしという身体に入っているのは


わたしであって、わたしではない



手足が動き、地を歩く



明けない夜はないと言いながらも


終わりの見えない真っ暗闇を


しずしずと、ひとりで、歩みを進める



進んだ先に、光がさすと信じながらも


いつしか、来たる明日におそれを抱く


苦しくて、息苦しくて、


喉が渇いて、涙がほほをつたう



それでも


夜は明ける


朝日はさす


時間は等しく時を刻む



だからわたしたちは絶望しないでいられる


長い長い時間


憎き沈黙も


隣のあなたと分かち合えれば


あたたかさと潤いの源泉となる



わたしはわたしの身体に返ってこれる



その瞬間がわたしたちを



明日へと連れてくれるのだ






こんばんは🌛
にじです🌈

久しぶりに、詩の記事でした。
わたし自身が息をするので精一杯だった時期を思い出しながら、感じるままに、言葉を発してみました。

前回の記事の後、一気にニュースが騒がしくなり、大変な世の中になってしまった、と思いました。

能登での地震と航空機の衝突。

私の地域は、少し揺れた程度でしたが、被害に遭われた方々の無事をただただ祈るばかりです。

信じられないことが起こり、気が動転し、暗闇の中だとしても、1人でも多くの方が、少しでも平穏なときを過ごせますように。






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