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「なりたい自分」 by Emma.

次のテーマは「なりたい自分」でいこう!

この話が上がった時に、僕は全身の血の気が引いてしまった。
正直とても困った。

僕はメンバーの2人と違って本当に頭が悪いので明確に「なりたいもの」を意識して今の今までしっかり生きてこなかったのだ。

だからテーマから少しズレた話をしてしまうかもしれない。

恥ずかしい話、幼い頃は「自分には大きな可能性があるのだ!だから将来は努力しなくても何者かになっていて矢鱈に胸元の空いたアロハシャツを着て、サングラスをかけて、赤くて長い車に乗って、隣には可愛い女の子が乗っていて笑いながら過ごすのだ!」と本気で思っていた。それこそ何の努力をすることもなく。

偏に「愚か」の一言に尽きるだろう。

この考え方に言の葉を積み上げるのはきっと心の手首を切るようなものだと、そう思う。
致命傷には絶対にならないけれど、見てる人はしっかり不快感を覚えるような。
そんなものだろう。

だからこれから先は読まない方がいいかもしれない。

もっとこう、こういう場を借りるのであれば「幼い頃は○○を目指していましたが今は訳あって音楽をやっています!」と言う方がおそらく正解というものなのだろうけれど、こんなに長く生きてまで過去に嘘を吐く意味がどこにあるだろう?

僕には本当に所謂「将来の夢」というものが無かった。
こんなところまで来て、僕の人生には芯というものがない。

言葉にするのも恐ろしいけれど、なりたい自分というものに対して途轍もない努力を重ねている自分を想像して「みっともない」と思っていたのかもしれない。

或いは僕は幼い頃親から読み聞かせてもらった童話の「酸っぱい葡萄」の狐のような人間だから努力した結果報われないという状況でこれでもかというほどに臍を曲げてしまうタイプなのだろう。
面倒だと思うくらいなら、恥で顔を赤くしてしまうくらいなら、そもそも手に入れなくてもいいと思ってしまうのだろう。

賽の河原に行ったとしたら僕はそもそも石を積み上げずに水で遊んでいるような人間なのだろう。

その幼い頃の自己肯定感の高さで僕は今「自重で首が吊れてしまう」という状況なのだろう。

そんな生き方をしてきて僕が今「なりたい自分」とやらを語らせてもらえるとしたら一体なんなんだろう?

許されるのなら何を語らせてもらえるだろう?

「自分が存在することで人に不快な思いをさせたくない」

僕は愚かだから沢山の人に迷惑をかけてきて、拒絶や排他や差別を重ねてきた今。こう思う。

・しがない
・惨め
・憐れ
・情け無い
・すぼらしい
・侘びしい
・嘆かわしい
・果敢ない

こんなものだろう。

「○○になりたい!」という足し算だか掛け算だかわからないような、そう、言うなら夢はこれからの自分の人生のプラスの希望を語らなければ意味を産まない。

「○○をしたくない」という引き算で未来を語ってはいけないのだ。

現在過去に夢を抱いてこなかった人間はどういう末路を辿るのだろうか?

1人で死ぬその日まで僕はこんな格好のつかないような生き方を続けなければならないのだろうか?

死ぬ瞬間に「これでいいのだ!」と笑えるだろうか?

愚かなまま、死ねるだろうか?

これからの人生を足し算で語れるようになるだろうか?

そう、ではこうしよう

「なりたい自分を認めてあげられるようになる」

こうしよう。今、今決めた。

もう努力をさせてもらえるような人間ではないけれど、やっていこう。

格好良く生きられるように。

死ぬ時に「これでいいのだ!」と笑えるように。

愚かなまま死なないように。

人生を足し算で語れるように。

最後に

さぁさお手を拝借、皆々様。

せーの

「人生を楽しんで!!!!」

Rain after Frogs.
Ba.Emma=sympson.

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