昔、TSUTAYAで...

昔、といっても15年くらいまえか?TSUTAYAにたくさん人がいて近くにもあったんだな。CDという円盤の箱がズラ〜とならんでたんだ。家にいることが多かったから、楽しみはだいたい音楽聴くこと。パソコン買ったばっかだったから通いつめたっけ。

そこでちょうど『世界の中心で愛を叫ぶ』の主題歌歌ってる、面白い人の顔ジャケットを見ちゃってさ。フツーに口から「顔が濃い」とでちゃった。

それを隣辺りで聞いてた小学生が「そーゆーこと、いっちゃいけないんだよ」と真顔で言うんだよ。困ったよ。大勢の人の中でハタチ超えたいい大人が怒られんの。

芸能人だからいいの、なんか言われれば知名度になる、知名度っちゃ芸能人のお金と同じようなもん、お金になれば芸能人は嬉しいの、一般人には中傷になるけどね、とか言いたかった。

けど、いいオトナが変な理屈こねたらここの多くの客に楽しみが減る。どうしよう。非常にキビシー。なんとかのりこえなきゃ。そこで大人が子供にこう言った。

「ごめんなさい、すみません」

と頭を深々とさげた。みなさん爆笑してました。やれやれ店の雰囲気とか上機嫌を壊さずにうまくやれたぜ。

こうしていいおとなは小さな勝利をつかみ、爽やかに出口へむかっていった。宇多田ヒカルのCDを抱きながら。  ちゃんちゃん。冷や汗💦






笑える話って書くのムズ...


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?