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酒井 望奈未
2020年11月9日 16:56
鬼は鬼でも「神」とされる鬼も存在し、鈴鹿山に住んでいたとされる鬼神の「大嶽丸(おおたけまる)」は、山を黒雲で覆い暴風雨や雷鳴、火の雨などの神通力を操たとされています。歌川派の人気絵師3人によって出版された東海道五十三対でも坂上田村麻呂による大嶽丸退治が描かれています。葛飾北斎 「東海道五十三対 土山」坂上田村麻呂の伝説、田村語りとして知られている「田村の草子」で語られる大嶽丸は、以下の
2020年11月10日 17:16
鈴鹿山の鬼神、大嶽丸の首は現在の宮城県大崎市鳴子温泉鬼首にあるとされています。坂上田村麻呂の投げたソハヤノツルギによって首を落とされ、天へと舞い上がり田村丸の兜に食らいつきますが、兜を重ねて被っていたために難を脱し、大嶽丸の首はそのまま死に絶えます。首は落ち、落ちた土地が鬼首という地名になり、今尚残る伝説となりました。兵庫県の加東市にある清水寺には、鈴鹿山の鬼神退治を遂げたことに報謝した坂上田