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シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 【必読】大学生が英語を勉強するべき理由とメリット

大学生が英語を勉強するべき理由とメリットは?

シンガポールの外資系企業に勤務し、仕事と私生活の両面で英語に苦しめられた社畜系サラリーマン山田による、大学生が英語を勉強するべき理由とメリットをまとめました。

大学生にとっての英語学習の必要性を腹落ちさせよう

まとまった時間の取れる大学生の間に集中して英語を勉強しておくのは非常に効率的です。私もかなりの時間を割いて大学生の時に英語を勉強したのですが、英語を勉強するべき理由が不明瞭だったために全然身につかず、非常に後悔しています。

英語学習の方法論を考える前に、ここでは何故大学生にとって英語の学習が必要なのかをまとめようと思うのですが、その前に悪い例として、私の英語学習履歴(2018年現在)を紹介したいと思います。

山田の英語学習履歴の紹介

【大学入学前】
入試科目の中では英語は得意でも不得意でもないが、浪人時代に高い授業料を払っていたので、構文読解は得意だった。リスニング力は皆無。

【大学時代】

2回生からTOEIC学習を開始。 また、通学時間に一年かけて発音の練習を実施。6年もの時間をかけて、大学院卒業時のTOEICスコアは730。情けない。留学も海外旅行もしたことがなく、研究室の交換留学生と片言で挨拶出来るレベルで実践では使い物にならない。

【社会人(現在)】
入社後2年間は英語を使う機会は一切なく、たまに会社の研修でTOEIC試験があるため、それに向けた学習を実施する程度で、英語力としては現状維持、もしくはマイナス。

入社後3-5年目の職場で、仕事で英語を使う機会や、海外留学・海外勤務のチャンスが現れ始め、真剣に英語の勉強を始める。往復2時間の通勤時間でのTOEICの学習を開始し、TOEIC860を取得。

入社6年目、国内のグループ系外資系企業に出向する機会に恵まれ、英語を実践的に活用する機会が激増。メール、打ち合わせ等、全て英語の環境を通じて、自身の英語力は、実践では全く使い物になら無いことが判明。海外との打ち合わせにおいても何を言ってるか一切理解できずに、辛い思いを繰り返す。

入社7年目、海外派遣制度を活用し、シンガポールの外資系企業で勤務開始。きちんと目的感を持って英語を学習することの重要性を今更ながら痛感。ドイツ人の上司やUKの同僚のジョークにも少しずつ慣れてきて、10年越しに英語が使い物になってきた感覚を得始める。(2018年時点)

大学生の頃から英語学習を続けて学んだ事

正直、世界で活躍されている方や、学生時代に長期留学をされている方、 外大を卒業された方に比べたら、自分の英語力はミジンコレベルです。

しかし、10年以上の長い長い年月をかけて、ようやく、ようやく仕事で使える、実践的な英語力が身に付いて来ました。文化の違いによる仕事の進め方の違いとか、海外に出張したときの現地の食事の旨さ。自分の世界が英語によって広がることの面白さをまさに今、身をもって体感しています。

そして自身の遠回りした英語学習の経緯や海外生活の経験を通じて、英語を勉強することの理由やメリット、学生の間にやっておくべき勉強や各種資格の位置づけなど、学生さんに対して話せる内容が増えてきました。

また、グローバル化を意識した学生さんが増えているのか 「学生時代にどの程度まで英語を勉強したほうがいいのですか?」 と尋ねられる機会も増えていると感じています。

その答えは、「Yes。ただし覚悟を持って腰を据えてやろう!」 なのですが、継続的な学習が求められる英語学習においては、「何故で英語を勉強したほうが良いのか」という、英語学習の必要性‐腹落ちの部分が何より重要になるので、まずは大学生にとって英語の勉強が必要な理由についてまとめたいと思います。 (前置きが長くなりました…)

大学生にとって英語の勉強が必要な理由

【英語の勉強が必要な理由その1 社会から英語能力が求められている】

海外に住んでみて痛感したのですが、美味しいご飯と温かいお風呂があり、安心安全な環境で、どんどん創出される新しいコンテンツを破格の値段で消費できる、デフレ大国日本において、消費型の人生を送るのはある意味正しい戦略だと思います。

ただし、日本に生まれた恩恵をいつまで私達が受けられるかは分かりません。日本において少子高齢化の流れに伴う消費者市場の冷え込みや、労働力の減少によるGDPの低下は避けがたく、平均寿命が伸びる中で今の日本人なら誰しもが受けられている福利厚生サービスを将来に渡って政府が実現できる見通しが立っていないからです。

日本の継続的な発展‐というより、現状維持‐に向けて、(a)ICTサービスの利活用促進等で企業・個人の生産性を向上させることと、(b)海外相手に日本国外の需要を創出続ける事が、大きなポイントとなっています。

ICTサービスの提供主体は残念ながら西海岸が主となっており、その技術活用に関して海外ITベンダー等とやり取り出来るグローバルレベルでのビジネス力は、今後どの企業においても今まで以上に必要になってくると考えられます。

アウトバウンド‐インバウンドのどちらであっても、新たな需要創出に関して最低限の語学力が求められるのは、容易にイメージできると思います。特にインバウンドビジネスにおいては、顧客単価の高い欧州をターゲットとした観光戦略の必要性が高まっています。

そして、自身の社会人経験から、仕事のやり甲斐は「社会からその仕事が本当に求められているか」に強く依存すると私は考えています。自分の仕事が社会の役に立っていることを意図的に体感することが、仕事を継続的に楽しむコツですらある思っています。

そして社会が英語を求めているのなら、英語ができれば社会から求められている。言い換えれば、社会に求められるやり甲斐のある仕事に挑戦するには英語の能力が必要になる、というのが、私が考える大学生が英語を勉強するべき理由の一つです。

もちろん英語を使わなくてもやり甲斐のある仕事は多数あります。しかし、ビジネスの対象を日本から海外に広げる事で、生産性が上がり、生まれる価値が相対的に増えるというのは、田舎町のお土産屋さん、中小企業の営業マン、大企業のIT担当、どのような仕事であっても同じだと思います。

つまり、国全体の方向として、英語の力が求められるというのは、今後の日本の人口の構成上、どうしようもないことなのです。ポイントは、それを機会と捉えるか、脅威と捉えるかです。

脅威と捉えてしまって、日本の福利厚生を諦め、海外に逃げてしまう選択肢もあります。しかし、その逃げの選択肢にすら、英語が求められるのが辛いところです。

【英語の勉強が必要な理由その2 コンテンツ生産の楽しみが増える】

仕事における英語の必要性は分かりましたが、プライベートにおける英語の必要性はあるのでしょうか。私は人生100年時代における、コンテンツの消費型から生産型へのシフトが、大学生が英語を勉強する理由に強く関連すると考えています。

自身の興味に対する行動や知見をアウトプットし、コンテンツを生産し、さらには収入を得ることが、インターネットやSNSの発展、働き方の多様化に紐づく副業の解禁よって、今後更に容易になってくると思われます。

人生100年時代に向けて、誰しもが発信者となった場合、それらに関する情報を幅広くインプットし、アウトプットする際に、英語は強力な武器になります。英語ができることで、コンテンツの生産活動に向けたインプットとアウトプットの市場が何倍にも増えるからです。

英語ができると世界が広がるのは、実は仕事よりもプライベートの方かも知れません。私の場合、魚釣りの趣味一つにしても、海外の怪魚釣りを現地の方と楽しむ事が出来ただけで、10年以上の英語学習の元を取れたと感じました。

翻訳技術の発展で英語学習の価値が無くなるという論調もありますが、実際のコミュニケーションにおいて翻訳ツールが介入できる余地は無いと、私は踏んでいます。

以上の2つが、大学生が英語を勉強するべき理由です。この記事はターゲットが大学生なのですが、正直小学生からお年寄りまで、私は誰しもが腹をくくって英語学習をスタートする価値があると考えています。

「英語をなんで勉強するのか」という事に頭を悩ます時間そのものが勿体無いです。その時間を単語一つ、例文一つを覚える時間に使ったほうが、有意義だということをまずは腹落ちさせて欲しいと思います。

大学生の間に英語の勉強をすることで得られるメリット

【メリットその1 会社で英語が出来ることをアピールするのは、入社直後が一番美味しい】

学生時代に英語が出来るようになることで、社会人になった時に、海外に行くチャンスが抜群に増えます。先程の英語学習の必要性で述べましたが、どのような業界であっても、国内でビジネスを閉じることは、非常に困難になっています。そのため、英語ができる人材を積極的に海外に送り込む企業は年々増えているように思えます。

これは、会社のお金で海外に行ける機会が今後ますます増えるということを意味しています。個人だと中々手が出しにくいような国に、仕事で、会社のお金でいけるのです。独立・起業している友人と飲む中でいつも感じるのですが、これはもう、社畜系サラリーマン冥利に尽きます。

例えば英語ができることで、年間2回海外に行く機会が与えられたら、25年で50回です。個人で50回海外に行くのは、そんなに簡単な事ではないと思います。他にも海外駐在の機会も得られます。

海外に行くことの効用については、学生さんの多くが理解されていると思うので、ここでは多くは語りません。今回で伝えたいのは、学生時代に英語が出来るようになっておくと、社会人になった時にその英語学習のメリットを多大に受けることが出来るということなのです。 

そして、ここがポイントなのですが、会社で英語が出来ることをアピールするのは、入社直後が一番美味しいのです。

色々な会社で働く友人の話を聞くと、企業の多くが、初期の社員研修でTOEICを導入しています。ここである程度の点数を叩き出すことで、人事の評価欄に「グローバルビッド」が立ち、海外経験が得られる可能性が高くなる、と自分は考えています。

そして、一度その機会を得ると、そこで成果を残すために、より一層英語を勉強し、さらに実践で英語を使うので英語が出来るようになる…という正のスパイラルが発生するのです。 

この入社直後のチャンスタイムを活かすには、大学生の間にこっそりと英語の勉強を始めておくしかありません。これが大学生の間に英語を勉強しておくことのメリットの一つです。

【メリットその2 英語学習には時間がかかるが、大学生には無限の時間がある】

私がある程度英語が使い物になる感覚を得られたのに10年かかったように、どれだけ上手に勉強しても、英語の習得には時間がかかります。上手な勉強法もありますが、それ以上に、どれだけ時間をかけて地道に脳みそに負荷を与え続けたか、がモノを言う世界なのです。

社会人になったら、仕事と飲み会が続き、慣れない環境で平日はクタクタになり、また結婚して、子どもが出来たらこれらに家事・子育てが加わり、自分の時間はほとんど皆無になります。まとまった勉強時間が得られるのは通勤時間くらいしかありません。発音の勉強なんて、不可能です。

そのため、時間のある学生時代に英語は真剣に勉強して、 入社時にスタートダッシュを切ることが重要なのです。

自分の場合は、就職先がいわゆるドメスティックカンパニーだったので、 入社時のTOEICスコアが730でもある程度のビットが立ったと思っていますが、留学経験者・帰国子女が増えている現在、TOEICスコアは頑張って800以上を目指すことをおすすめします。

大学生が英語を勉強する理由とメリットのまとめ

以上の内容を簡単にまとめると、

・英語が出来ると人生で面白い体験を出来る可能性が高くなる。
・入社時に英語が出来ると社会人になった時に正のスパイラルに入れる。
・英語の勉強には時間がかかるので、時間のある学生時代に取り組むのが良い。

となります。要は、英語学習の理由や必要性に頭を悩ませる必要はない、時間のある大学生のうちに英語学習を本気で頑張れ、という事です。

シンガポール在住の外資系社畜サラリーマンが語る 【参考】大学生が達成すべき英語の目標レベル』にて、本気で英語を頑張るための英語スキル習得に向けた具体的な目標等をまとめています。合わせてよろしくお願いします。

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