演劇論と計算論⓪

はじめに、ゲームづくりのこと

現在、「さくらいろプリズム」という恋愛ゲームをつくっています。

https://blooming-spectrum.com/sakurairo-prism/

2020年初に作り始めてもうすぐ2年半が経とうとしています。
元々は半年くらいでサクッと作る予定だったのにまだ完成しないのか……と我ながら思いますが、とはいえ、焦ったり落ち込んだりしても仕方ないので、とにかく手を動かすしかないと、少しずつ、少しずつ進む日々です。嬉しいことに、励ましのメッセージや感想をいただけることも増えていて、本当に嬉しい限りです。励みになります。ありがとうございます。

ゲームを作る中で、色々と初めての体験、出会いがありました。
声優さんにご出演いただいたこと、(本格的な)シナリオを書いたこと、ゲームエンジンの仕組みに触れたこと、エロゲをプレイしたこと、お笑いライブを見に行ったこと、舞台にエキストラで出演したこと、コントをしたこと、ゲーム哲学にまつわる本を読んだこと……ぱっと思いつくだけでもこれだけのことを(ゲームと関係ないのもありますが)体験できたと思うと、とりあえず何かに挑戦してみるのは確かにいいことだなと感じます。

そんなゲーム作りもだいぶ終わりに近づいてきて、今は本当に地味な作業、ただ手を動かす作業をこなす日々です。具体的には背景とか背景とか背景とか……。そうしていると、手は忙しいのに頭はヒマという状態になります。手が一生懸命背景イラストを描いている間、頭は全く別のことを考えています。やがて頭の中のアイデアや理屈が暴走して、頭がいっぱいになってしまいます。そうやっていっぱいになった頭の中を整理しよう、というのがこの連載の目的です。頭の中にあるまだ未完成のアイデアを文字に起こして誰かに見てもらうことで、頭の暴走を少しでも抑えようという寸法です。

おことわり

「演劇論と計算論」といういかついタイトルですが、なるべく、誰が読んでもコンセプトが伝わるような文章にしたいと思っています。そこで、わかりやすさを優先するために次の点をご容赦ください。

  • 私は演劇のプロでも計算論の研究者でもないので、学術的な厳密さはここでは追求しません。専門の立場からご意見をいただけるのなら大歓迎です。

  • 特に必要のない限り出典は省略します。

  • ここで述べるアイデアや理論、言説を押し付けることはしません。

  • 私の頭の中を整理することが目的です。そして、

  • 願わくば、この文章を読んでくださったあなたが少しでも興味を持ってくれて、なんらかのインスピレーションになったのであれば嬉しいです。

次回予告

演劇?計算?なにそれ?なんの関係があるの?何が面白いの?
「演劇論と計算論」って一体何?
次回、「演劇、そして計算」。
この次も、サービスサービスぅ!

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