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36歳だけど留学したい

私は今、ハワイ島・ヒロにある、
ハワイコミュニティカレッジのハワイ(フラ)学科に入学すべく、
英語の勉強と関連資料の準備をしている。
ハワイの太古から受け継がれる、
哲学や植物学、フラや言語をアカデミックに学びたいと思っている。

準備を開始したのはつい先日で、
まだ何も決まっていないし、どうなるかわからない、
でも、ハワイに留学したいと話すと、鼻で笑われることがある。

”ハワイ”という島のイメージから、
遊びに行こうとしているとか、現実から逃げているとか。
そんな印象を持つ人もいるのかもしれない。
ハワイといえば、リゾート&バカンスを想い描く人が大半だと思うから。
(これがヨーロッパに西洋美術を学びに行くとか言ったら、
 まだ反応は優しくなるのかしら、、、)

確かに、36歳・独身にして、今回のチャレンジ。
大学はとっくに卒業しており、社会人生活も12年送った。
今さらと言ったら今さらで、この決断をするまでに、
自分の中でもかなりの時間を要した。
本当にやってみたいことに飛びつくのって、
時には死ぬほど勇気がいる。

履歴書的には、今さら短大に行く必要はないし、
院やMBAではなく、短大でハワイ学科を学んだところで、
卒業後、再就職に有利に働くなんてことはまずないだろう。
周囲は趣味の延長位に思っているのかもしれない。

この趣味の延長とも思われるものに、
2年間で500万円もかけようとするなんてバカげていること
なのかもしれない。これで私の貯金は全て無くなるし、
本当にそれで良いのだろうか。不安も頭をよぎる。

あなたは養う家族もいないし、好きなようやりたいようにしていて、
お気楽ね。そんな声も頭の中で聞こえてきたりもする。

気がつけば、大人になった私たちは、
ただ純粋に自分がやりたいことの為にお金や時間をかけることに
どこか後ろめたさを感じるようになっていた。

社会人として働いていれば、生産活動に加わり、
社会への大人としての責任を果たしているという自負から、
稼いだお金で旅行に行ったり、美味しいものを食べたりする分には、
むしろ手応えを感じるかもしれない。

もしくは働いていなくても、子供を産んで、
育児に専念していたら、大切な社会の役割を担っている訳で、
今のような罪悪感を持つことはないかもしれない。

でも、育児もしない、働いていないこの期間は何か違う。
私なりにかなり覚悟を持って決めたことだけど、
社会人になってからこれまで12年間
血尿が出る思いで身を粉にして働いてきたけど、
きっとそんなことは当たり前で、たった2年でも、
自分だけの為に、その先に何の計算もなく、ただ自分が純粋にやってみたいことに、お金と時間を費やすことは、
単なるワガママなのではないかという思いに狩られることもある。

いや、なんだかんだ言っても、
現実的には食べていかないといけないから。
そんな声も聞こえてくる。

時には思慮深く計算をしながら生きていくことも大切。
でも今この生を受けて生きている私たちは、
先のことばかりを気にして日々を擦り減らして
生きていく為に生まれた訳ではない、
自分でしか自分の夢を叶えることはできないし、
今が人生で一番若く、今後の人生への舵取りはこの一瞬一瞬で決まる。

誰のためでもなく自分のために人生を生きることで、
他人にも優しくなれる、他人の心意気にも心から賛同できる。
そう思う今日この頃。

なので、私はハワイ留学に向けて準備をすることにしました。


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