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こっちかなあっちかなってかってにな

シリーズ・現代川柳と短文 037
(写真でラジオポトフ川柳125)

 Y字路という言葉を目にするたび、「あまりにもうまくいきすぎている」と警戒心を抱く。ふたまたの分かれ道をYで示す。完璧だ。なんの過不足もない。だからこそ「うまくいきすぎている」という気がしてくる。ひょっとしてYという文字はY字路が起源なのだろうか。つまり象形文字。いや、先にYという文字が存在し、その形に合わせて道のほうが形を変えたのではないか。いわゆる「たまごが先かニワトリが先か」状態。文字が先か道が先か。その岐路、Y字路にわたしたちは立っている。


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