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歯を白く強く大きく果てしなく
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散歩していると、街の小さいクリニックや、歯医者の看板によく目がとまる。あえて言えば、「おもしろ看板」という切り取り方になるだろう。その医院独自の(あまりうまくいっていない)工夫や、そこにしかいないオリジナルキャラクターの味わいをSNSに大量投下したりする。その一連になにか信念があるわけではないし、赤瀬川原平や今和次郎の著作に明るいわけでもない。まあ、なにかひとつ発見(この看板、擬人化された歯のキャラクターなのにその歯にも歯が生えてるじゃん!的な)ができるとうれしいが、最近では、そんなふうに自分が「発見」したつもりになっているものが、以前からよくあったアイデアだったんだ「という発見」(改めて見ると、歯の生えた歯のキャラクターってわりといるんじゃん!的な)をすることでもうれしくなっている。つくづく、考えること、知ることはエンターテインメントだと思う。思うだけで、なにも考えていない。
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