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びっくりのリクライニング第二章

シリーズ・現代川柳と短文 069
(写真でラジオポトフ川柳157)

 座椅子の背もたれを倒しに倒していたら、いつからか完全に仰向けになっていた。天井にはわたしによく似た模様があり、そちらも仰向けに寝ているように見えた。床と天井がひっくり返り、わたしは模様を「見下ろしている」感覚になった。模様のほうは「見上げている」感覚になっただろう。

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