妻と僕のPMDD生活40日目

妻は注文が多い生き物です。

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毎晩の足のマッサージ、仕事の愚痴の傾聴、毎朝の掃除、毎日のゴミ出し、毎日の犬の散歩、毎日の娘の面倒、毎日の洗濯、毎日の…。

挙げればキリがないほどに、
妻は注文が多い。

妻はPMDDだ。

PMDDとは生理前に不調が起きる病気。

不調は鬱だったり、攻撃的だったり、
その時その時によって異なる。

PMDD時は特に上記の注文が増える。

料理店に入った記憶はないけれど、
宮沢賢治の「注文の多い料理店」以上に
細かい細かい注文が次々に増える。

最後に僕は食べられるのだろうか。

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その注文に応えなければ、
妻は僕をことごとく罵倒する。

「前はやってた」
「何故やらない」
「何もしないな」

人格否定スレスレのワードが列をなし、
僕の心にズンズンと侵略してくる。

ただ僕に心はない。

なので汚い言葉が、
僕の体でぐるぐる渦を巻くだけ。

そして最後にはふわふわと出ていく。

妻からどれだけ罵られても、
あまり関心がなくヘラヘラしている僕。

最近の僕はマインドを変えて、
何事にも感謝するようにしている。

妻の罵倒に感謝。

えっ、なんで？

＊

正確には妻が横にいることに感謝。

有難い。

キツイ注文が多いし、
応えなければ怒られる。

だけどそれを修行だと思えたり、
甘えてもらえる存在だと思えたり、
ポジティブにここ最近は置き換える。

妻を変えることは出来ない。

きっと死ぬまで変わらないだろう。

だったら僕の心持ちを少しずつ
シフトチェンジしていこうと思った。

昨年はちょこちょこと妻と揉めて、
仕事でもイライラとすることが増えた。

この辺りの出来事を振り返り、
自分がより良い人間になろうと思えた。

そういう環境や境遇にも感謝したい。

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妻は注文が多い。

その注文に応えるスピード感、
応えられない時の対処法を学ぶ。

妻のPMDDを通じて、
僕自身がもっと成長する。

そういうふうに思考を変えて、
僕の人生を明るくしていこうと思う。

そう思いながら、
今日も妻の注文に
ヘラヘラして応える。

メガッパ