見出し画像

妻と僕のPMDD生活6日目

熟考が好きな僕、
熟考が嫌いな妻。

✳︎

妻がイライラしていた時のこと。
妻に「クソ上司どう思う?」と聞かれた。
職場の上司と意見が対立したようだ。
妻は上司の発言に腹を立て、
上司にブチギレして帰ってきたのだ。

僕はビクビクしていた。
チラホラと妻の地雷が目で見える。
これは僕の経験上よく理解している。
どう答えても正解にはならない問題だ。
尚且つ、早く回答しなければならない。

✳︎

ただ、その問題は僕にとって良問だった。
妻の愚痴を要約すると、
せっかく一年掛けて育てた部下が、
何の相談も無しに部署異動になったらしい。

何故、相談をしなかったのか?

私(課長)の意味は何だ?

イチからまた新しい人を、
指導しなければいけないのか?

前回も同じことをしていたのでは?

挙句の果てには退職したのでは?

そう言う愚痴を延々と聞かされ、
「どう思う?」と聞かれたら、
僕は楽しいに決まっている。

ただタイムショック以上に時間の猶予は無い。
それでも僕は熟考する。
僕は頭の中で最善を考える。

何も答えず、じっと考える僕。

「もうえぇわ!無視すなよ!」
やれやれ、どうやら今日もタイムアップらしい。

✳︎

僕は「今、考えててんけど」と言う。
妻はまるで用意していたかのように、
「そんな風に見えへん」と即座にキレる。
「いや、ホンマに」と言う僕。
「真剣なら、何かすぐ言う」と言う妻。
真剣だからこそ、熟考したいんだよー。
内心の僕は嘆きに嘆くが、
取り敢えず纏まらない思考を妻に伝える。
妻は僕の回答に再びキレる。

大事なことなのでもう一度言います。
どう答えても正解にはならない問題だ。
いや、正しくは、
どう答えても正解にはならない日だ。

妻はどんなナゾナゾなんかよりも、
本当の意味でナゾナゾなんだと思う。

そういう時は傾聴する。
意見を出すではなく、整理する。

イライラしている妻は、
それらが凄くポイントなのだ。

そんなことは分かっている。

でも、妻の提示する問題は楽しい。

キレられたとしても熟考したくなる。
やっぱり僕はドMなのだと思う。

✳︎

これまで妻に問題を出されて、
納得した回答を出したことはまだ無い。

きっとこれからも無いと思う。

それでも良い。

教科書には決して載っていない、
僕の知らない知見が広がる。
どうアプローチしよう?と考えれば、
色んな視点が増える気もする。

その愚痴を吐く妻の言葉が、
思いもよらぬ綺麗な表現の時もある。

その時はすぐにスマホでメモを取るのだが、
妻に「スマホ触るな!」とキレられる。
負のスパイラルだ。

妻よ、地雷は適度な数でお願いします。
そして、時間の猶予をもう少し下さい。

さてと、早押しクイズの練習でもしよかな?


メガッパ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?