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肉離れを経験したことはありませんか?

本日のテーマは「肉離れに対しての病態把握と鍼灸治療での介入方法」をご紹介したいと思います。

肉離れは鍼灸整骨院領域においても、比較的診る機会が多いと思います。

実際に担当させていただいてる患者さんの症例も合わせて簡単に纏めてみましたので是非最後まで見ていただければと思います。

肉離れとは

主にスポーツでの動作中に多い
筋挫傷となり損傷・断裂を指す

加わる外力にも種類があり
・直達外力⇒打撲
・介達外力⇒抵抗下に筋が過伸展され発症
 (バーベルを勢いよく挙げた時・ハードルを飛び越えた際など)

大きく分けると2つになります。

主にスポーツ動作中において介達外力によって肉離れが生じます。

肉離れ重症度分類

鍼灸整骨院領域において適応はⅠ度になります。

Ⅱ度のレベルで来院されることもありますが肉離れの所見が確認できた場合は、しっかりと検査を受けてもらい損傷レベルを把握する必要があります。

復帰見込みはあくまで目安であり、痛みが消えても組織は完璧には回復していないことを念入りに患者さんに伝える必要があります。

組織回復~治癒の行程を大きく3つに分けると

①まずは損傷部位の回復を促進させる
       ↓
②筋肉の柔軟性を獲得する様にアプローチ
       ↓
③損傷した筋肉の出力を元に戻すようにトレーニング指導

鍼灸整骨院領域においては①と②の介入ケースが多いことになります。

好発する筋損傷部位

上記以外においても、肋間筋や上腕二頭筋なども肉離れするケースは多い

平均的に多い肉離れの好発部位です。
2関節筋であるハムストリングス・大腿直筋等は各スポーツにおいても好発する割合が多い傾向があります。

ハムストリングス肉離れ好発POINT

ハムストリングスの好発POINTになります。

主にハムストリングス中間点で肉離れすることが多いとされています。

肉離れを誘発する姿位がPOINTになり
股関節屈曲位+膝関節伸展位になります。
ハードル競技・跳躍競技・スプリント系種目全般に上記の姿位が含まれます。


実際の肉離れ所見と介入方法

広範囲での内出血がありますが、実際の患者さんの自覚症状は押さえると軽く痛い位で患部を見ていなかったそうで、この状態に気づいてませんでした。

症状・可動性・筋出力・経過と内出血が黄緑色に色調変化しているのを総合的に判断して2週間の安静で復帰可能だと判断できます。

受傷直後の処置としては
受傷後~2日(48時間)は要安静+アイシング。

3~4時間置きに感覚が鈍くなるのを目安にアイシングを実施します。

過度なアイシングは治癒促進を阻害しますので注意が必要です。

その後の介入としては鍼治療が効果抜群になります。

上記のスライドの内容で浅斜刺で置針15分を目安に実施します。治癒過程が早まりますので参考にしてみてください。


本日の内容は以上になります。
肉離れを診る機会は鍼灸整骨院領域においても多いと思います。

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