マガジンのカバー画像

求道のマルメーレ

13
【新連載】愛の本質に迫る、神話風ミステリー小説 毎週水曜に連載しています。よろしくお願いいたします。
運営しているクリエイター

#連載長編小説

『求道のマルメーレ』#11 第五編 砂城の亡霊(一)

◀前回    目次    次回▶ 第五編 砂城の亡霊(一)  窓の外は相変わらず薄暗いま…

『求道のマルメーレ』#10 第四編 王女と女王(二)

◀前回    目次    次回▶ 第四編 王女と女王(二)  黒刃が女王を抱えて後方へ飛…

『求道のマルメーレ』#9 第四編 王女と女王(一)

◀前回    目次    次回▶ 第四編 王女と女王(一)  自堕落と節制の冬が来た。暖…

『求道のマルメーレ』#8 第三編 全神会議(三)

◀前回    目次    次回▶ 第三編 全神会議(三)  メリッサに焚き付けられて、鋼…

『求道のマルメーレ』#7 第三編 全神会議(二)

◀前回    目次    次回▶ 第三編 全神会議(二)  鋼は、姿勢を正したまま直立し…

『求道のマルメーレ』#6 第三編 全神会議(一)

◀前回    目次    次回▶ 第三編 全神会議(一)  目覚めは唐突に、海底から浮上…

『求道のマルメーレ』#5 第二編 背中に棲む獣(三)

◀前回    目次    次回▶ 第二編 背中に棲む獣(三)  地面に空いた丸い窪みを通り過ぎた辺りから、土の肌が見えていた小道が苔に覆われていく。次第にカラマツがまばらになって、トウヒやモミの木が優勢になる。そうすると森は閉じていくのだ。だんだん薄暗くなっていく。  西の森は深く、動物もあまり好んで出入りしない。したがって環境の変化に弱い。だから例えば、合わせて百三十キロくらいであろう二人分の重さをこの小さな二本足に分散させた時、地面に生えている苔をむしること。あるいは

『求道のマルメーレ』#4 第二編 背中に棲む獣(二)

◀前回    目次    次回▶ 第二編 背中に棲む獣(二)  猛った影の濁流が、最後の…

『求道のマルメーレ』#3 第二編 背中に棲む獣(一)

◀前回    目次    次回▶ 第二編 背中に棲む獣(一)  傾いた日差しは黄色く染ま…

『求道のマルメーレ』#1 第一編 孤島の二人(一)

◀前回    目次    次回▶ 求道のマルメーレ  もう猶予がない。私は凍えたような吐…