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#229 問題解決は順列、マネージメントは組み合わせの問題 24/8/14

みなさん、こんにちは。
今日は、マネージメントと問題解決を考えます。

考えるきっかけは、ミドルマネージャーのマネージメントと、リーダーシップの発揮について、研修内容を見直す機会があったことです。

仕事は、広義に問題を解決することと考えます。その中身は、顕在化している問題に対してのものと、新たに問題設定を課題化して対応することです。なお少し逸れますが、課題には、既存の解決策が通用する技術的課題と、自分など当事者が行動や意識の変容していく適応課題の両方があります。

問題を解決することについては、過去エントリーもご参照くださるとうれしいです。

問題解決をする際に、考えられる打ち手が的を外れているケースはそんなにはないように思います。単純なコインの表裏や、枝葉末節に行き過ぎてしまうことはありますが。とすると、キモは、そのうち手のカードの切り方、どんな順番で繰り出していくか、ではないかと考えます。

たとえば、歯みがきです。
まず、歯磨き粉をつけて歯を磨きます。次に軽くゆすぎます。そして仕上げにフロス等を使います(一応、予防歯科医の方に聞いたのでこの順番がスタンダードと認識しています)。これが、フロス→歯みがきだと、効果は最大化されないようです。

仕事にたとえてみます。
例えば採用活動を取り上げます。
とりあえず今進行している採用活動の延長線上でやりながら、その時々で母集団形成に力を入れたり、選考プロセスの歩留まり改善を図ったり、面接の合格基準をチューニングしたり、とパッチあてをしていると、根本的な活動の改善には至らないことが多いと考えます。

選考プロセス全体をみて、たとえば入社承諾の最後のプロセスが好ましくなければ、水漏れ対策を先行することが定石と考えます。いくら母集団形成など川上工程の蛇口を最大にひねったとして、穴が大きければ漏れていくだけだからです。

ですから、問題解決は、並列ではなく順列・順番がキモだと考えます。

さて、マネージメントには、任される組織のチームビルディングやヒューマンマネージメントを切り離すことができませ。組織・チームの課題を考えるときに良く陥る思考が、全員をジェネラルに平均点以上、もっといえば等しくレベルの高い状態にしよう、としてしまうことと考えます。そうなればもちろん理想です。

が、現実には、誰しも凸凹があります。ですから、Aさんを育成して平均以上にして、次にBさんを平均点以上にして、などと運営していくと、時間も要しますし、そもそもその時々の最大成果になることは多くありません。ですから、チームメンバーの凸凹を上手に組み合わせて、パズルのピースのようにチーム全体で完成品になるような思考が必要と考えます。

ですから、問題解決が順列・順番だとすれば、チームマネージメントは組み合わせがキモだと考えます。

なお前回のエントリーでは、配置は組み合わせのアートと投稿しています。合わせてご覧ください。

そのときに集まったチームメンバーの得意不得意、好き嫌いなどの凸凹をどのように組み合わせると、完成したパズルのようになれるか、この思考に立つほうがリーズナブルかつ、現実的と考えます。

さて、みなさんは、問題解決やチームマネージメントのキモはどのような点だとお考えになりますか。
それでは、また。

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