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片頭痛のはじまり

はじまりは突然で、中学2年生の部活動中の事でした。
僕はソフトテニス部に入っていたのですが、その休憩時間中にやってきました。

何かギザギザとした形のものが目の前に現れたと思ったら、
そのギザギザのある部分だけ視野が完全に欠けているんですね。

友達やコーチが心配してくれて目の異常なのか確認するために、
手を目の前にかざしたりしていたのですが、やはり手が見えないんですよね。

最初は右側にそのギザギザがあらわれて視野が欠けているのですが、
それ以外の場所はいつも通りの景色が見えています。不思議でした。

そして少ししたら今度は左側へ移り、左側の視野が欠けました。
移動するとしっかりその場所が視野が欠けて、元居た場所の視野は復活しているんですよね~。
そのまま少しの間安静にしているとそのギザギザが消えたんです。

良かった~と安心していたら…その後、激しい頭痛に襲われました。
さすがに様子がおかしいので、親へ連絡し迎えに来てもらってそのまま病院へ向かいました。

そこで診てもらった結果、
『片頭痛』との診断を受けました。

これが僕と『片頭痛』との出会いです。
そしてそのギザギザについて説明をすると、先生から『閃輝暗点』という名前を聞きました。

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※閃輝暗点 Wikipediaより引用

しかしそれからは再び激しい頭痛に襲われることも特になく、
またいつもの平和な生活に戻っていたのですが、
ある部活動の試合の日。

この日を境に調子がどんどん悪化していったように思います。

車で1時間以上かけて試合会場へ向かっていて、
みんな車の中で眠っていたんです。もちろん僕も。

だけど試合会場に着く少し前かな?
みんなはまだ眠っている状態の中、ある匂いで目が覚めました。

この日は寒い真冬の日の朝。
暖房のあたたかい風に乗ってユニフォームの柔軟剤の香りがふわ~っと漂ってきていたんです。

スポーツあるあるだと思うんですけど、
練習着やユニフォームって柔軟剤強くなりがちじゃないですか?(笑)

元々うちは匂い強めで、
自分が歩くとその場に柔軟剤の香りが少し残ってると言われるほど強かったんですよね。
なのでいつもと変わらないはずなのに、何故かその日はその香りが耐えられなかったんです。

猛烈な吐き気に襲われつつも、車の中だしみんなもいるしで必死に耐えながら…
無事会場に辿り着き、真っ先にトイレに走りました。

その日の大会は大事な日だった(らしい)ので、
メンバー誰1人欠けることを許されない日だったんですよね。

うちの学校はド田舎なのでメンバーの数もギリギリでした。
1学年下に補欠の子もいたのですが、勉強がどうのこうのとかでその日は出場メンバーぴったりでの参加だったんです。

なので当然、休むことは許されず試合に出なければいけなかったんです。
吐き気だけならまだ良かったんですけど、頭痛も凄いしなんかフラフラするし…。

そんな中で自分の出番が回ってきました。
立っているのでもやっとなのに、ボールをとにかく返せとか色々言われていたのですが、
意識が朦朧としていたのであまりここからの記憶はありません。

そんな状態なのでもちろん勝つことはなく、負けて試合は終了。
試合始まる前にどうやら、車出しをしてくれていた親たちが僕の親を呼んでくれていたらしく、
そのフラフラで試合が終わったところに親も到着。

そこからは絶対に続けることは不可能だったので、親と一緒に帰りました。
その後誰か交代で来たんだと思うのですが、
確認する余裕も全く無かったのでわかりません。

僕の中ではここから段々と『片頭痛』が酷くなっていきました。
ここからのお話はまた次回に。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!

像 森


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